放射線量分布 北西へ飛散裏付け 福島大が地図化
福島第1原発事故で、福島大は13日、浜通り、中通り地方の372地点で測定した1時間当たりの放射線量を示した地図を発表した。実測データに基づいて詳細な放射線量の分布が示されるのは初めて。放射線量の高い地域が原発の北西方向に帯状に広がっている状況が裏付けられた。
共生システム理工学類の山口克彦教授は「放射線量を面的に示し、放射性物質の飛散状況が把握しやすくなった」と述べた。飛散の経路や仕組みについて気象条件と地形を踏まえて解析する。
測定は3月25~31日、原発の20キロ圏内を除く浜通り、中通りの地域で実施。2キロ四方に区切った各区域の中の1カ所から数カ所で行い、半減期を考慮して算出した30日時点の放射線量を示した。測定値が同レベルの地点を等高線のように結んで飛散状況を把握しやすいようにした。
地図を見ると、放射線量は原発から約25キロ離れた浪江町津島付近の約70マイクロシーベルトを最高に、原発の北西方向に高い地域が分布している。福島、郡山両市周辺では周囲より放射線量が高めの地域があり、山口教授は「放射性物質は複数のルートで流入しているのではないか」と推測している。
研究者の人たちの努力で、放射線の拡散の可視化が進められています。
厄介なことに、放射能物質は見ることはできない。(ストロンチウムなどは緑がかった黄色らしい。あと、若干臭いもあるらしいが)
他のデータなどによって、風の通り道や風の動きなどによって、巻き上げられた放射線物質の動きなども分かってきています。
それによって生まれるホットスポットの存在も見つかっています。
大切なことは、この情報を子供や女性に生かすこと。
放射線は見えないけれど、ひっそりと身体の中にガンを生み、遺伝子を壊す。
次世代を守るためにも、このような情報の生かし方を行政は知って欲しいです。