二本松市 内部被ばく検査へ~結果によって避難も検討
二本松市の三保恵一市長は、5月27日、OurPlanetTVのインタビューに答え、独自にホールボディカウンターを利用した内部被曝検査を行うことを明らかにした。
今回、ホールボディカウンターで内部被曝調査を行うのは、二本松市内の妊婦や子ども、屋外での作業時間が長い農家や建設業の人など。これまで国に対して、ホールボディカウンターを利用した内部被ばく調査をするよう要請してきたが、国が取り組む予定がないことから、まずは20人に限定して、独自に調査をすることにしたという。
検査する人の選定や、公表の方法などが調整でき次第、早ければ今月中に検査を実施する方針だ。福島県立医科大学のホールボディカウンターは現在、利用できないため、県外の医療機関と提携する。
三保恵一市長は、「内部被曝がないというのを願っている」としながらも、結果によっては、子どもを含めた市民の避難についても検討すると明言した。
【 二本松市 内部被ばく検査へ~結果によって避難も検討 | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー 】
ホールボディカウンターを利用した内部被曝検査にしても、避難にしても、遅いといえば遅いですが、これだけの覚悟を示してくれる政治家が居ることに嬉しく思います。
1986年に作られたアニメ「When the Wind Blows(邦題「風が吹くとき」)」というのがあります。
http://youtu.be/6EbsrJuAoQo
実写と暖かみのあるアニメーションで作られている映画です。
公務員をしていた頃には、必ず年に1回は学生たちに見せていました。
私が教えていたことなんか全然ヌルかった…。
すまなかった。
ストーリーは、何気ない日常が突然核戦争に巻き込まれ、不運なことに生き残ってしまった老夫婦が主人公です。
核戦争に対して幾重もの組織が作られているので、救出に必ず来てくれると信じながらフェードアウトしていきます。
詳しくは、YouTubeを見て下さい。
そういえば、日本の原発は幾重の壁に守られていましたね。
放射能汚染が始まっても、チェルノブイリの反省から日本の救助システムは完璧。
政府と自衛隊・警察・消防などが機能をして、私たちを安全に守ってくれるものだと勝手に思っていました。
幾重の壁は簡単に破壊され、政府は東電任せ。
もちろん、原子力発電所の事故に対して、自衛隊がこれほど準備がされていなかったとも思いませんでした。
守ってくれると思っていた政府は、汚染地帯に住民、とくに子供や妊婦も置き去り。
日本国中に放射能に汚染された食品をばらまき、放射能に汚染されたと瓦礫を全国にばらまいて死の灰を撒き散らす。
汚染された汚泥灰さえコンクリートの材料として流通させてしまったので、知らないうちに住んでいる家が放射能漬けかもしれません。(世界には意外とこのような被害がある)
いまの私たちは、この映画のお年寄りと似ているかも知れない。
たくさんの人が政府を信じ、政府が守ってくれると信じている。
この2ヶ月半、政府に政治はなく、あるのは政局ばかりだった。
すでに遅いのかもしれないけれど、郡山市長や二本松市長・南相馬市長のように、政府の意向に逆らう気概のある政治家が国政に参加していれば、無用な被曝は避けられたのではないかと思うと悔やまれる。