東電「海水注入」ファクス、内閣官房にも送付
東京電力福島第一原子力発電所1号機への海水注入が一時中断した問題で、「準備が整い次第、海水注入を始める」という東電からのファクスは内閣官房にも送られていたことがわかった。
経済産業省原子力安全・保安院が26日の会見で明らかにした。西山英彦審議官は「(ファクスの情報が)内閣官房の中で、どう共有されたかははっきり分かっていない」と述べた。
東電のファクスを巡っては、保安院が官邸に内容を伝えなかったことが問題視されているが、保安院の今回の発言は、この批判をかわす狙いもありそうだ。
(2011年5月26日13時07分 読売新聞)
保安院と同時に首相官邸にも送信 1号機の海水注入計画
2011年5月26日 13時36分
福島第1原発1号機への海水注入が一時中断した問題で、経済産業省原子力安全・保安院は26日、東京電力が海水注入の計画を保安院に伝えたファクス文書が、同時に首相官邸にも送信されていたことを明らかにした。
保安院によると、文書は海水注入開始の約4時間前の3月12日午後3時20分ごろ、内閣情報集約センターに送信された。官邸と東電も送受信を認めているという。
この文書記載の海水注入計画をめぐって、保安院をはじめ政府側が見落としたのではないか、との見方が浮上している。
(共同)