東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、空冷システム新設へ 「水棺」と並行し稼働
東京電力は4日、福島第1原発1号機の原子炉を安定的に冷やすため、仮設の空冷装置と熱交換器を使った循環型冷却システムの設置に向けた工事を8日に始めると公表した。原子炉につながる既設の配管の一部を使って冷却水を炉内に循環させる。格納容器を水で満たす「水棺」と並行して今月末から6月初めまでに工事を終え、新システム稼働から数日以内に炉内の水を100度未満に下げる冷温停止に持ち込みたい考え。当初の目的だった既設の熱交換器などを使った冷却システム復旧は断念した。
計画では、建屋内部に仮設の熱交換器を組み立てる。その上で、格納容器と直結する既設の配管の一部を使い、「水棺」状態の容器にたまった水を毎時100トン循環させる1次系と、建屋外付けの空冷装置で冷却水を除熱するための2次系を組み合わせる。空冷装置は8日にも設置工事を始める予定だ。東電は、既設の冷却装置を断念した理由について「より早く冷温状態にするため、スピードを優先して決めた」としている。
1次系の稼働に向けては、原子炉建屋内で有人作業で配管をつなぎ替える必要がある。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「作業そのものは難しいものではない。問題は(高い放射)線量だ」と語った。作業に先駆け、東電は4日までに原子炉建屋の高い放射線量を下げるためのフィルター付き換気装置を隣接するタービン建屋に設置。5日には放射性物質を含む空気が外に漏れないための小屋を組み立てる。週明けには原子炉建屋内の除染やがれき撤去を始め、建屋内の平均線量を、有人工事が可能な10分の1以下にすることを目標にしている。
また換気装置の設置作業に伴い、8日ごろに1号機の原子炉建屋の二重扉が開放される。経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は「微量(の放射性物質)が大気中に放出される。(環境への影響は)これから評価し、結果を発表したい」としている。
1号機の水素爆発のときも、3号機の水素爆発(どうやら核爆発だったらしい)のときも微量って言っていましたよね。
ごまかすのは頭の毛だけにしときなさいって。(笑)
とりあえず8日の風向きは西から東ですが、午後からやや南東っぽくなるようです。
9日は念のためマスクを着用しましょう。