もんじゅ 落下装置、23日にも引き抜き 福井
2011.6.18 02:50
日本原子力研究開発機構は、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で原子炉容器内に落下したままになっている燃料交換用の炉内中継装置本体を23日にも引き抜く方針を固めた。
炉内中継装置は直径46センチ、長さ12メートル、重さ3・3トンの円筒形。中央が直径約40センチの空洞になっており、燃料交換の際に空洞を燃料棒が通る仕組み。昨年8月に落下し、接合部が変形したため引き抜けない状態が続いている。
原子力機構は当日、専用器具を使って装置と原子炉容器上ぶたの一部「スリーブ」(重さ3・6トン)ごと引き抜く計画。引き抜き後順調に作業が進めば今秋にも復旧し、今年度中に40%出力試験を行う考え。
関係者によると、週明けにじゃばら式の専用器具を設置。23日午前9時ごろには、本体引き抜き作業に着手する。全体の作業終了は深夜になるという。当日は経済産業省原子力安全・保安院が立ち入り検査を行う。
痛し痒しなニュースです。
異常な事態から早く回復して欲しいとは思うものの、回復したら試験開始…。
工学的には引き抜くことは不可能であろうという意見もありますが、そうすると廃炉の一手で嬉しいのですが。
もっとも、今回の作業は予想外の奇手のようなもので、失敗しても新たな手を考えて、もんじゅを死守するかもしれません。
諦めて欲しいなぁ。
ともかく、23~24日にかけては要注意。