関電:節電要請 橋下・大阪府知事「協力しない」
関西電力の節電要請について、大阪府の橋下徹知事は10日、報道陣に、関西広域連合が夏季の5~10%の節電方針をすでに決めていることに触れ「この期に及んで15%カットはありえない。お願いするなら好きなようにやってほしい。大阪府は協力しない」と述べた。「15%カットしなければ停電するのか、関電は何も根拠を示していない。(節電を強調して)原発の必要性を訴えようという意図を感じる」と不快感を示した。【堀文彦】毎日新聞 2011年6月10日 22時01分(最終更新 6月10日 22時20分)
関電、15%節電要請へ…原発再稼働しない場合
関西電力が、定期点検に終えた原子力発電所を再稼働できなければ夏に電力不足に陥る恐れがあるとして、供給エリア内の全顧客に対し、一律15%程度の節電を要請する方針を固めたことが9日、わかった。
東日本大震災で被災しなかった関電にも影響が及ぶことになり、東京電力の電力不足に備えて「西日本シフト」を進めていた産業界は、対策の練り直しを迫られそうだ。
関電の原発は現在、11基中3基が定期検査を終え、稼働できる状態にある。だが、立地する福井県は、地震や津波対策が不十分として再稼働に難色を示している。このため、新たに定期検査に入るものなども含め、8月までに計6基が動かせなくなる可能性がある。
原発が再稼働しないと関電の供給力は2938万キロ・ワットになる。昨夏並みの猛暑で冷房需要が高まれば、供給能力が200万キロ・ワット不足しかねないという。
(2011年6月10日03時09分 読売新聞)
橋下府知事は政治家だと思う。
「協力をしない」と言っても、府民は節電に協力することは避けられないし、関電は停電を極力避けなければならない。
電気を供給する立場をいいことに、「電気が足りない」→「原子力が必要」というのが透けて見えるのが確かに腹ただしい。
資料の開示を求めても、公開しないで協力だけを求める関電の姿勢は不誠実。
橋下府知事は、意図的にマスコミを利用した議論を起こしているように見えるけれど、この一撃は原子力政策の闇を炙り出していると思います。
こうしてみると、石原は老いたのかなぁ。