閣僚人事:引き抜きに財務相苦言 谷垣氏「暴走」批判
菅直人首相が東日本大震災復興対策本部の設置に伴う閣僚人事で自民党から浜田和幸参院議員(離党届を提出)を総務政務官に引き抜いたことについて、玄葉光一郎国家戦略担当相は28日の閣議後会見で「与野党交渉のハードルを高くしたのは間違いない」と述べ、菅首相の対応を批判した。野田佳彦財務相も「野党の態度硬化は非常に厳しい。正面玄関に立って頭を下げ、協力をお願いするのが筋だ」と述べるなど、閣僚から批判の声が相次いだ。
首相に近い北沢俊美防衛相は「深いところはよく分からない」と述べるにとどめた。枝野幸男官房長官も「厳しい指摘も少なからずあると承知しており、謙虚に受け止める必要があろうと思う」と述べざるを得なかった。
自民党は28日午前の党役員会で、11年度の赤字国債発行を認める特例公債法案の成立に向けた民主、自民、公明の3党合意について「協議できる状況ではない」との認識で一致した。谷垣禎一総裁は「菅政権は暴走を始めた。自民党の協力はいらないというメッセージだ」と、首相の対応を厳しく批判した。
逢沢一郎国対委員長は党会合で「岡田(克也)幹事長は何をしていたのか。安住(淳)国対委員長は体を張って(引き抜きを)やめさせればよかった」と述べ、民主党執行部にも批判の矛先を向けた。
こうした反応に、復興担当相に就任した松本龍氏は会見で「復興基本法に魂を入れる」と述べ、7月中をめどに復興の基本指針を策定する考えを示す一方「3月11日以来、民主党も自民党も公明党も嫌いだ。被災者のためにひたすら前を向いて歩いていく」と語った。
毎日新聞 2011年6月28日 11時43分(最終更新 6月28日 15時57分)
輿石氏「一本釣りが全ての障害」=参院民主から首相批判相次ぐ
菅直人首相が自民党の浜田和幸参院議員を総務政務官に起用したことをめぐり、28日の民主党参院常任役員会で批判が相次いだ。輿石東参院議員会長は「浜田氏の一本釣りが全ての障害になっていることは事実だ」と述べ、自民党が反発して法案審議が停滞していることに懸念を表明。人事に関わった北沢俊美防衛相や石井一選対委員長に対しても「一年生議員のように『知らなかった』では許されない」と述べた。
また、民主党の羽田雄一郎参院国対委員長は「野党から『信頼を持てない』と言われ、協力関係が危うくなっている」と指摘。谷岡郁子氏も「ライバル会社の新入社員を部長にするような話。私たちはばかだとレッテルを貼られたようなものだ」と不満を示した。
これに関連し、平田健二参院幹事長は同日の記者会見で「野党から連れてくるのは常識的には考えられない」と首相の人事を強く批判。浜田氏が「綱領のない民主党にはくみしない」と発言したことについては、「ポストで釣られた無節操な人はお断りだ」と語った。
(2011/06/28-16:35)
別に、会期中1回というのは「慣例」でしかないのだし、ここまで無法な総理なんだからもう1回「内閣不信任案」を出したら?
民主党の方々も、ついて行けないって言うのなら、いっそ「内閣信任案」を提出して否決したら?
もう議会政治の体を成していないんだから。
ともかく、松本復興担当大臣は、復興に向けて頑張っていただきたいと思います。