福島第一 建屋に地下水大量流入か 収束作業に難題
2011年9月20日
東京電力福島第一原発1~4号機の原子炉建屋やタービン建屋地下に、一日数百トンの地下水が流入している可能性のあることが分かった。汚染水処理の実績などから計算すると、五万トン強まで減っているはずだが、実際には八万トン強も残る。東電も地下水流入の可能性を認めており、地震で建屋地下の壁が損傷し、流入していることが考えられる。今後の収束作業に影響が出そうだ。
建屋からくみ出した汚染水の移送量や原子炉への注入量など東電が公表したデータを本紙が集計したところ、約十万トンあった汚染水は、十三日時点で約五万千六百トンにまで減っているはずだった。
しかし、実測の地下水位から東電が推計した汚染水残量の最新値は約八万千三百トン。移送量などから逆算した値とはほぼ三万トンの開きがある。
東電はこれまで、汚染水がなかなか減らない理由を、雨水の影響と説明してきた。福島第一周辺では、七月以降の三カ月間に三回まとまった雨が降っており、一部は屋根の損傷部などから建屋に流れ込んだとみられるが、水位の変動は小さく、三万トンの差を説明できるほどではない。
建屋のひび割れなどから地下水が流入している可能性は、以前から指摘されていたが、あらためてその可能性が高まった。東電に本紙の計算結果を示すと、「日量百トン単位でわき出ていると思う」との回答があった。
地下水流入が事実なら、汚染水処理はさらに膨大な量になるばかりか、原子炉への注水量を絞る必要があるなど、事故収束に向けてさまざまな影響が出ると予想される。
分かったって・・・。
とっくに分かっていたことでしょ。
というか平時でもふくいちの地下には、高地を掘り下げて作った影響で地下水が流れ込んでいて、慢性的にポンプで汲み出していたはずです。
震災の影響でポンプが壊れてしまい、また、水も汚染されてしまったために排出することもできなくなったので、当たり前に流れ込んで増えているのでしょう。
分かり切っていた話なのに、なんじゃこりゃって話。
問題は、地下水増えるの量が多いということ。
これも前々から噂のある話でしたが、タービン建屋と海とは繋がっている可能性があるとも言われています。
その場合、海はまだまだ汚染され続けるわけで、魚介類への不安は、いつ線量が下がるかも分からない状態になるのでしょう。
魚が食えないってのはつらいもんです。