ラジウム入り瓶に「日本夜光」 昭和40年代は簡単に入手可能 世田谷の放射線
2011.10.14 23:59
なぜ民家の床下にラジウム入りの瓶が置かれていたのか。一部の瓶には「日本夜光」と書かれたラベルが張られており、夜光塗料用だった可能性が浮上している。
放射性物質に詳しい中部大の武田邦彦教授(資源材料工学)によると、日本夜光という会社は今は存在しないが、かつては夜光塗料製造の大手企業。ラジウムは時計の文字盤のほか、昭和40年代に「非常口」の表示看板などの夜光塗料として使われていたという。
武田教授は「昭和50年ごろまでラジウムなどの放射性物質は薬品会社から他の薬品と同じように簡単に入手できた。夜光塗料をつくることもでき、看板などを書くために入手して置きっぱなしになった可能性もある」と指摘する。
ただ、民家所有者の女性は「見覚えがない」と証言。約10年前に亡くなった夫は証券会社に勤務しており、ラジウムとは無関係の生活を送っていた。
ラジウムは戦前から戦後にかけて、がん治療にも広く使われていた。女性は約20年前に体調を崩し、夫も晩年は車いす生活を送っていたが、近隣住民は「ラジウムを治療で使うような病気ではなかったようだ」と証言している。
首都大学東京の福士政広教授(放射線安全管理学)は「瓶の形状などから、昭和30~40年代に置かれていたのではないか」と推測。実際、文科省の調査では民家は昭和27~28年に建築された建売住宅といい、かなり前から床下に置かれていたとみられる。
ラジウム入り瓶を撤去 所持制限違反での告発見送り 世田谷の放射線
2011.10.14 23:54
東京都世田谷区の区道で局地的に高い放射線量が検出された問題で、文部科学省は14日、高線量の原因になった放射性物質「ラジウム226」が入った瓶を民家から撤去した。
瓶表面から毎時600マイクロシーベルトが検出されたため、文科省は13日夜、鉛製の容器で遮蔽措置を取り保管。14日午後、文科省職員や廃棄業者の作業員らが民家を訪れ、瓶を入れたドラム缶などを運び出した。瓶は廃棄業者が持ち帰り、貯蔵施設で保管する。
文科省で瓶を運び出した後に敷地内で放射線量を測定したところ、毎時0・05~0・09マイクロシーベルトで、ほぼ平常値に戻ったという。
文科省放射線規制室によると、ラジウムの使用・保管は、濃度と重量が一定量を超える場合、放射線障害防止法の規定で文科省への届け出と許可が必要になる。違反すれば1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。
ラジウムは医療や研究で用いられるため、全国約6500の病院や大学などの研究機関が届け出。ただ、同法は昭和32年施行で、これ以前に研究者らが持ち出している例もある。文科省は「実数をすべて把握するのは不可能」としており、今回のケースでは所持制限違反での告発は見送る方針。
素人なんで、間違いや勘違いもあるのでしょうが、α線がメインですよね。
紙一枚でも遮蔽できるというα線や、核変してβ線を出していたとしても、瓶から毎時600μSv出ているとして、本当に道路にまで届いて3.35μSvまで出ているということは、床下の線源から13m強離れていないと測定できないでしょう。
しかも、放射線は特定の方向のみに放出されるわけではなく、四方八方に出ているはず。
隣の家などは、もっと高い線量が出ても不思議ではありません。
ラジウムは低線量であれば健康に良いとも言われていますが、強ければ発がん性があります。
そこに2月まで齢90のおばあさんが元気に住んでいた訳です。
ちなみに、この地点での高線量は1ヶ月前から住民が区役所に区に報告していたそうです。
こういう大騒ぎが起こったときには裏がある。
横浜のストロンチウムやTPPなども同時期にありましたが、東京電力はこっそりトリチウムの放出を発表しています。
福島第一原子力発電所タービン建屋付近のサブドレンからの放射性物質の検出について(10月14日採取分)
平成23年10月15日
東京電力株式会社
平成23年3月28日、原子力安全委員会より福島第一原子力発電所タービン建屋地
下1階の滞留水に関し、地下および海中への漏えいおよび安全確認のためサブドレ
ンのサンプリングの実施や海水のサンプリングの強化について助言をいただいてお
り、当社として、取り組みを進めているところです。
サブドレンのサンプリングについては、4月14日の原子力安全・保安院からの指
示に基づき、今後、1週間に3回実施することとし、結果については、翌日とりま
とめてお知らせすることとしております。
(お知らせ済み)
福島第一原子力発電所のタービン建屋付近のサブドレン(施設内で集水・管理さ
れた地下水)について、10月14日にサンプリングを行い、放射性物質の核種分析を
行った結果、別紙の通り、放射性物質が検出されました。
また、平成23 年9月12 日に採取したサブドレン水に含まれるトリチウム、全ア
ルファ、全ベータの分析を行った結果、別紙の通り、トリチウムおよび全ベータが
検出されました。
以上の結果について、本日、原子力安全・保安院ならびに福島県へ連絡いたしま
した。
以 上
・添付資料:サブドレン等核種分析結果(PDF 10.7KB)
・別紙:サブドレン核種分析結果(PDF 10.3KB)
・参考資料:福島第一 放射能濃度(PDF 22.9KB)
トリチウムに関しては、プルトニウムよりも危険な放射性物質とも言われています。
まあ、出ていないわけがないんですけどね…。
水と同じような挙動をするので、海に流れ、蒸発し、雲を作って雨となり、水源を汚染して飲料水を汚染させます。
体内に入れば、水と同じような動きをとるので、細胞に取り組まれ、遺伝子を破壊するそうです。
こうなってくると、何が危険じゃなくって、何が危険なんてものもないのですが…。
ともかく、ありとあらゆる核種が飛び出ていて、それぞれの核種がさまざまな挙動をして、身体のさまざまな部分に影響を及ぼすのでしょう。
これは私の勝手な陰謀論ですが、9月12日に検出しているのですから、約1ヶ月前。
世田谷は空き家なのですから、その気になれば、トリチウム流出を覆い隠すための仕掛けは十分に出来ますよね。