ひと言「紅葉」といっても、いろいろな紅葉があるものです。紅葉は、色づきも重要だと思うのですが、瑞々しさも重要のように思います。もちろん、枯れていっているわけですから葉に水気は失われていくのですが、ほどほどの瑞々しさが美しいと私は思います。そういう意味では、あと1日2日後の方が良いのかもしれませんが、ほぼベストに近かったでしょう。美しかったです。
日の当たる場所の違いから、真っ赤になっているところと、緑とのグラデーションになっているところの対比が美しいです。トンネルのようになっていて、来週になったらおそらく微妙でしょう。ベストタイミングだったように思います。でも、ともかく身体が冷えました。
入り口は南門からだったので、正門の方まで回ってみました。こちらの方の色づきが見事です。いったん、ここまで来て、鳳凰堂をもうひとまわりしてして撤収しました。
こういう写真を撮ると、スマホのカメラの限界を感じますね。やっぱり、高級なカメラの方が奥行きは深みが出るのだろうと思います。でも、大きなカメラを抱えて、シャッターチャンスを狙うためにシャカリキになるのは性分じゃないので、この程度を限界としておいた方が良いのでしょう。ほぼ真正面で写せましたが、完全な真正面にはたくさんの人が集まって殺気立っています。警備員さんも「譲り合うように」「身を乗り出さないように」「三脚等を使わないように」などとハンドマイクで喋りっぱなしで、この写真とはほど遠い現場でした。(笑) 正面の阿弥陀如来さまがいらっしゃる場所を中堂と呼び、左右に伸びている部分を北翼廊・南翼廊と呼びます。途中でL字型に東に延びている様や、尾廊という中堂から西に延びる部分を合わせて特徴のある作りとなっています。分かりにくいですが、南北翼廊は二階建てで、L字部分の上に隅楼が設けられています。見れば見るほど、この実用性のない美しさは、ある意味で豊かな時代だったんだろうなぁと思います。
源頼政公にご挨拶するために、浄土院にきました。鳳凰堂とは対照的。このお堂の左手の方に頼政公がいらっしゃいます。
ライトアップされた鳳凰堂です。昔は、阿弥陀堂と呼ばれていて、堂内には阿弥陀如来さまがいらっしゃいます。修繕後の昼間に来たことがあるのですが、もちろん夜は初めてです。これは現世の極楽浄土というのに相応しく、凜とした美しさの中に畏れさえ抱かされます。幸いに風も微風なので、鳳凰堂を囲む阿字池に鏡のように映し出されているのも荘厳さを感じます。もう、どの方向から写しても美しい。月が出ても、風が吹いても美しい。
鳳翔館の中は撮影禁止なので、外観の写真のみ。夜間参拝の時間が少ないというのに、ついつい展示物に心を奪われてしまい、肝心の平等院を見る時間が少なくなってしまって焦りました。(笑)
内部には、国宝の梵鐘や鳳凰、雲中供養菩薩像など、かなり見応えがあります。梵鐘1つとってもかなり楽しめます。個人的には、併記されている英文も楽しみで、梵鐘はbellを翻訳されるらしい。特別展示として、風はらむ仏-天衣ひるがえるお迎えの菩薩-という展示で、最近修復された聖観音さまもかなり楽しめました。
平等院としては15年ぶりの夜間参拝が行われているということで、照準を合わせてやってきました。駐車場にかなり苦戦をするのではないかと思っていたのですが、思いのほかに良いタイミングですぐ近くの駐車場が開いてすんなり停められました。しかし、入るまでは大行列でたいへんです。それでも列の長さに比べて早く入場できたように思います。入ってすぐに食らいつくようにたくさんの人が写していた梵鐘。こちらは2代目ですが、初代は国宝で鳳翔館の中に置かれていました。
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