すっかり忘れていましたが、授与所の千代の富士の写真の下の彼らを見て思い出しました。来年は戌年。昨日、玄関用に犬の置物を買ったのですが、即買いでした。3体セットで1000円。 こまいぬと書かれていますが、座った犬と立った犬と奥の1体は鳥になります。このこまいぬも、犬飼・鳥飼に由来するそうです。鳥のこまいぬは、食事のときに膳の上に置いておくと喉が詰まらないとか。(笑)火難・盗難を防いでくれるそうです。
御朱印をもらうようになって思うのですが、中にはアルバイトっぽい人が筆ペンで書くようなところもありますが、このような御朱印を頂くと価値のあるものを頂いたなぁと思います。本来は吉備の国の総鎮守でしたが、備前・備中・備後の3つ分けられたことから「三備一宮」の朱印が押されています。こういうところの、それぞれの神社のこだわっているところが読み取れるのも御朱印の楽しさだと思っています。平成29年の最後の御朱印ですが、良いものを頂けました。
北随神門をくぐると、すぐに拝殿です。あまりスペースはありません。すぐ右側には南側から廻廊を登ってくる道もあるので、お正月などの参拝者が多いときにはどうするんだろうと思ってしまいます。本殿はさらに奥。注連縄の形も独特です。
天気は下り坂で、ちょっとポツポツしてきています。雨のせいで写真を撮りませんでしたが、この写真を撮った位置の左側に「矢置石」という磐座があります。岡山の神社と磐座は、とくに切っても切り離すことが出来ません。そこからやや急な石段を上がっていくと北随神門。お正月のために、随神のいらっしゃるところの真正面に門松が置かれています。随神さまには、横の隙間からご挨拶しました。(笑)
木堂といっても分かりにくいですが、犬養毅氏の銅像というと分かりやすいと思います。大吉備津彦命の随神である犬飼健命の末裔そのまま住んでいて、犬養毅とつながっていくようです。随神には他に鳥飼氏の名前も残っているそうです。犬養健命=犬飼氏となるのかは、厳密に言えば分からないそうですが、なんの縁もないとも思えません。妻の実家もそうですが、記紀の中に出てくる神様が祖先というのはスゴいですねぇ。
子安神社に登っていく途中、末社の中でちょっと扱いの違うお社があります。菅原道真公が太宰府に行く途中に、吉備津彦神社に立ち寄ったことからのご縁となって、天満宮があります。お社の横には絵馬所も置かれていて、地元民に大切にされていることが分かります。写真のような鳥居も、この辺りの独特の鳥居ですね。天満さんは避けては通れません。
吉備津彦神社の唯一の摂社となります。造りが明らかに他とは違います。社殿は岡山市指定文化財。御祭神は、伊邪那岐命・伊邪那美命・木花佐久夜姫命・玉依姫命となっているそうです。扁額のハートが気に入っています。正しくは「猪目」模様といって、日本古来からの模様です。文字の通り、イノシシの目をあらわしていて、魔除け、火除けの意味があるようです。
吉備之國一宮と朱印が押されていますが、岡山県は美作、備前、備中の3つの国が合わさっているので、岡山県内には3つの一宮が存在しています。そのうちの備前一宮が吉備津彦神社になるようです。すぐ近くなのですが、吉備津神社は備中一宮となるようです。扁額の「備」備と同じ備を使っているのも特徴があります。
絵馬は2種類ありました。合格絵馬は、五角で桜の描かれた絵馬。もう1つは桃太郎伝説にちなんでか丸い桃の絵馬です。お神籤はいろいろな種類があるのですが、目を引くのは桃のお神籤。岡山県産白桃のお神籤だそうです。
吉備津彦神社神社は一品一宮と扁額に書かれています。朝廷から一品の位をもらったことにより、一宮では無くなった時期もあるようです。本殿は三間社流作り。本殿、渡殿、祭文殿、拝殿と一直線に並んでいる豪勢な造りとなっています。もっとも、本殿は17世紀末に作られたものですが、昭和に入って焼失し、渡殿、祭文殿、拝殿などはその後に再建されています。主祭神は大吉備津彦命さまです。
こちらは水の神様。御祭神は市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)。 奥には環状列石があります。この辺りには、前にもいくつか回りましたが磐座が多いですね。
吉備津彦神社さんの正面には大きな池と2つの島があります。鶴島神社さんは風の神。御祭神は 底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)、神功皇后(じんぐうこうごう)です。 お正月を迎えるにあたって、ちょっといつもと違います。池には鴨がいっぱい。
今回の旅の目的の1つは、2012年以来の吉備津彦神社と吉備津神社を訪れることです。5年半ぶりになります。岡山のスコンと抜けた広い空が気持ちよいんですよね。久しぶりに来てみると、まず駐車場の桃太郎が修復されていました。平成28年度に修復されたようです。次いで横の龍の巌戸。こちらは何があったのか封鎖されています。草ボーボーです。(笑)5年半の月日はビックリしますね。
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