旅行に行けば、できるだけ温泉に立ち寄ります。
温泉がなければ、銭湯やスーパー銭湯にお世話になります。
結婚してから妻と2人でフラフラと各地をさまよっていますから、数えたことはありませんが、少なく見積もっても軽く500件は越えているでしょう。
箱山温泉に入ったときに、正直「久しぶりにキタなぁ~」と思ったと同時に、いくら警戒していても1%くらいの確率で「トンでも温泉」に当たってしまうとつくづく思ったものです。
念のため言いますと、箱山温泉なんて、マイナスポイントは露天風呂の掃除とシャワーのお湯の出が悪いくらいなもんで、温泉施設としては充分です。
経営者の心がけを改めれば、あの湯ですからもっとリピーターは増えるでしょう。
ただ、このまま改めないと、数年後は「トンでも温泉」になっちゃうかもしれません。
それにしても、ゲレンデや観光地近くには「トンでも温泉」や「トンでも湯」が結構多いので危険です。
過去に入った例をいくつかあげてみます。
①温泉と書いてあるけど川臭い&井戸水?
日本の温泉法では、土の中から出てきた湯や水は、かなりの割合で温泉に認定されてしまうそうなので、伏流水なども温泉扱いになってしまうことがあります。
井戸水ならまだマシですが、伏流水が温泉認定された場合は堪りません。
お風呂から上がったあとに、結局川臭いのに耐えられずに他の温泉に入り直しとなることもたびたびあります。
川臭いのならまだしも、あるところの温泉はトイレがくみ取り式だったのですが、そのくみ取り槽が割れているらしく…。(爆)
最悪でした。
細かなことをあげていくと、日本の温泉法はザル法なので、極端な話では湯船の中に1滴でも温泉が入っていれば温泉です。
実際に、限りなくお湯に近い温泉(と思われる)ところにも何度か入ったことがあります。
温泉成分表が貼ってあってあれば、極端に強酸性や強アルカリ性や温泉成分が多いところ以外は分かりづらいので厄介です。
長野県は、白骨問題以来、加水・加温・消毒剤・循環等についての表記が別にされるようになったので、比較的分かりやすくなりました。
長野県で、その表記がないところは疑うに充分です。
しかし、他県では義務づけられていないところもありますので、とりあえず湯船の中の穴の有無が循環の目安になります。
そして、循環されていれば、加水・加温も有りうるわけで、ある程度は温泉成分表の「源泉の温度」を見れば予測が出来ます。
分かって入るのと知らないで入るのでは、精神衛生上違いますから、気になる人は『温泉成分表』を見るようにしましょう。
ついでに、さらに細かい話ですが、最近は温泉を掘る技術も進んで、1000m以上の深さから出ている温泉もあります。
これらの温泉にはヒ素を疑う必要があります。
ヒ素は重たいので、どんどんと下へ下へと溜まっていきます。
その結果として、地中深くから出た温泉の方が、温泉の中にヒ素が多く交じっている可能性が高いのです。
温泉に入るというのは、その温泉の効果が「身体に良い」と期待をして入るわけです。
中には、明らかに循環している温泉なのに、湯の吹き出し口から飲んでいる方をたびたび見かけます。
私の部下が一時期体調を悪くしていた時期があるのですが、きっかけは温泉を飲んだこと。
さらに、体調を回復するためにその温泉に通って飲泉を続けていたのですから最悪です。
医者も原因不明な体調不良が続きました。
何気ない会話から無謀な飲泉をしていることを知り、またそこが私も知っている循環をしている温泉だったので、その事を医者に相談することを助言したら回復しました。
ヒ素などは、飲んでも毒ですし、肌にも毒です。
そう考えると、まだ川の水温泉の方がマシなんでしょうか。