そういえば、きちんとノットワックスについて書いたことがなかったので、ほとんどが一度書き散らかした内容だと思いますが、要望がありましたので纏めてみます。
ノットワックスの普及ぶりを見れば、ノットワックスがいかに優れているかは語るまでもないと思います。
1.液体フッ素
ワックスを塗るという行為に「滑走性」をほとんどの人が求めているのでしょうから、そういう意味で、とりあえず最も撥水性の良いと言われるフッ素を塗るというのは最良だと言えるでしょう。
また、従来のワックスではできなかった、「エッジ」部分へも塗ることができる(保ちは悪いですが)のもポイントが高いと言えるでしょう。
元々さび止めとして開発されたものなので、応用力も高いですね。
滑り終わったあとにエッジに塗っておけば、サビの心配もしなくて良いのは嬉しいです。
2.携帯・扱いが便利
若干ボトルが貧弱で液漏れを起こしますが、容器が軽く場所を取りませんし、フェルトに液を垂らして塗るだけで普通のパラフィンワックスよりも良く滑るというのも魅力だと思います。
また、パラの上にノット、ノットの上にパラなども可能なのも、あとあと面倒くさくないです。
塗ったあとにブラッシングなどもいりませんし。
3.購入しやすい
ナノワックスの項でも書きましたが、ナノは連戦途中に無くなって痛い思いをしました。
ノットはゲレンデでも、中規模のスポーツ屋でも販売するようになっているのはたいへん助かります。
さらには、発売当初と比べての実売価格が下がってきているのも嬉しいです。
とまあ、べた褒めに思えるかもしれませんが、ノットには重大な欠点があります。
ケバには対応できない。
頂いたコメント・メールの中にも、「塗ってすぐ剥がれる」「さほどの滑走感はない」等の意見を頂きます。
準専門店といえるようなお店でも、スキー板の購入者にノットを勧めている販売員を見掛けます。
年間の滑走日数が数日で、シーズン終わりには板をチューンに出すような方は、それでも良いのかも知れません。
滑走面は雪の結晶によってソールが逆立ってケバが作られるので、滑走面が滑らかでなければ確実に滑走感は落ちます。
ノットワックスは液体なので、ケバ立った板に塗ったところでケバは立ったままなので、板の滑走面が古くなれば古くなるほどノットを塗っても滑走感は得られないのだと思います。
ベースバーンは、ケバの発展型なのかな。
新興ワックスさんにはなぜか目の敵(笑)にされていますが、「可能性がある」と何度か書いているのは、事実ならばこのケバ立ちが長時間抑えられることができるからです。
みなさんケバに苦しんでいるから、ワックスを厚塗りしてそのまま滑っている人もいるのだと思います。
私は賛成しませんが、ワックスで保護されていればその期間だけケバ立ちやベースバーンが防げる期待をしているのでしょう。
ともかく、
ノットワックスを使う上で、長く滑走感を持続させるためには、滑らかな滑走面が不可欠だと思った方が良いでしょう。
長くなりましたので、私流の使い方は次回に。