ある晴れた 昼さがり 薩摩へ 続く海
小舟が ザバザバ 龍馬を 乗せてゆく
かわいい龍馬 売られて行くよ
悲しそうなひとみで 見ているよ
ドナ ドナ ドナ ドナ 龍馬を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ 小舟が ゆれる
でいいのかな?
薩摩に行っちゃダメなの?
薩摩に行くと水夫にされちゃうの?
それがイヤなら池内蔵太が来たんだし、みんな揃って長州に身を投じたっていいじゃん。
歴史は変わるけど、薩摩にドナドナされて元海軍操練所のメンツが水夫にされちゃうってのもムチャクチャだろう。
選択肢が、「薩摩ドナドナ」か「カステラ屋」ってどうよ?
坂本龍馬の物語ではなく、無名の勤王の志士(例えば近藤「洋」次郎)の物語だったらカステラ屋も面白いと思うけど、龍馬だろ?
話は最後に飛ぶけれど、「薩長同盟」の話も唐突すぎ。
視聴者には、伏線として「砂糖の値下がり」や「馬関(下関)海峡を幕府に押さえられる」と薩摩も厳しくなるということは説明されているし、そこから薩摩も自分たちの生き残る道を模索していることから薩長同盟に通じていくというのは分かったと思います。
ただねぇ、龍馬はエスパーじゃないんだから!
折角、最初に長州との再会などがあるのだから、そこで長州側の誰かが龍馬に説明させてもいいんじゃないだろうか?
また、薩摩のお家事情も、小曽根や初登場の大浦慶などの商人と出会うのだから、そこらへんから龍馬に情報を与えても良いと思う。
「商人は敵同士でも麻雀をするのだから、侍も敵同士で手を結んでもよい」、と繋いでいくのはなるほどと思えましたが、脚本家のドヤ顔が見えそうで、でもいろいろと不完全すぎて鼻先で笑ってしまうレベルです。
なんにしても史実をねじ曲げるのは白けますよ。
歴史に詳しくない人でも、ドナドナも薩長同盟も
「へ?」
って思ったんじゃないかと思う破綻ぶりだと思いますよ。
初登場の人たちを見ていきましょう。
桐谷健太くん。
なんか、どうしてもルーキーズの平塚くんに見えて、微妙に口元が綻んでしまう。
尾上寛之くんとの、平塚・今岡コンビがまた見られて面白かったです。
傷を見せることによって、動乱の初期から活動をしていることや、長州との繋がりが深いこと、龍馬の後継者と言われる立ち位置になることなどが短時間でキャラづけできたんじゃないかと思います。
あまり長い出番は無さそうですが、出てくるたびに強烈な存在感を示してくれそうです。
また、余貴美子さんの大浦慶。
馴染みある登場人物ではありませんが、浮き沈みの激しいしたたかな人生を送っているという人物像を、龍馬の●を触ることで一発でキャラづけしてしまいました。
なんとなく、本番でのアドリブだったんじゃないかと思うくらいの龍馬の怯えっぷりが面白かったです。
余さんが出てきたら、これまた目が離せなさそうです。
さて、前回保留の伊勢谷友介さん演じる高杉晋作ですが、ひたすら格好良く描くみたいですね。
アバンでは遅ればせながら功山寺挙兵もチラッとやってくれたので、まあいいかな。
三味線持って高杉晋作感も出してますし。
ちょっとくどくてトホホなんですけどね。
まあ、脚本家さんが山口県出身のようですから、これからも長州は良さげに、薩摩は悪っぽく描かれてしまうのでしょうか。
わたし的には、今回は「こりゃダメだ」ってレベルですが、私がダメと思うと視聴率が高いときが多いので、今回は少しは高くなるのでしょうか?(苦笑)