・・・この大河はなんと言っていいのか・・・「雰囲気大河」?「音楽詐欺大河」?
龍馬伝の特徴のいろいろな面が悪く作用した回ですね。
まず、元々この時期は接点がなかった弥太郎。
ぶら下げられていた辺りは、まだ最初で笑ってみてられましたが、今回は初めてウザく感じました。
絵作りに見所の多い大河ではあります。
龍馬が出かけるときに着物を着るシーンなどは良かったと思うのですが、繰り返して見ると脚本の無茶苦茶さでかえって萎えます。
良い曲も多く、今日は第1部・第2部の良い曲の集大成のように思いました。
個人的には「想望」は武市の曲ではないかと感じています。
しばらく封印していましたし。
それが、薩長同盟成立のところで流れた辺りに、龍馬の背負った武市の想いなどを表現したのかもしれませんが、その割に薩長同盟がダメダメすぎて「想望」ぶち壊しです。
でまあ、薩長同盟なんですが、何がダメって薩長同盟の立ち会いを放り投げて新選組の屯所に向かうところ。
去年の黒歴史大河の千姫を救うのはカネチュグに匹敵するくらい酷い。
俺らは薩長同盟成立で盛り上がりたいんだよ!
なんで水を差すように、「新選組の屯所」とか言ってんの?
どうやって救い出すのよ?
普通に考えて、斬られるか、弥太郎のように吊られるかのどっちかでしょ。
しかも、カッコつけて屯所に向かったら、なんとタイミングの良い弥太郎の放逐。
ダメにダメを重ねてどうすんの?
屯所に着いちゃったら、ここまで滅茶苦茶なら三吉と共に斬り込めよ。
般若のお面を被っても可!
最大の「萎え」ポイントでしたね。
次の「萎え」ポイントが、「このままでは長州に帰れない」(桂)のセリフを受けて、「次の一文を…」(龍馬)。
スミマセン。
なに言ってるか分からないです。
納得しちゃう西郷にも桂にも「はぁ?」って感じです。
普通に、通説通りに薩長同盟を描いてくれても十分カッコいいんだよ。
同盟が不成立になりそうなところに龍馬が訪れて西郷と桂を叱りとばし、2人を藩という狭い考えから、日本という大きい視野に導くところが龍馬最大の見せ場でしょ。
龍馬主役の大河なんだから、「坂本龍馬は、西郷よりも桂よりも大きな大きな考えの持ち主でした」でいいじゃん。
捏造弥太郎エピは全く不要。
しかも、新キャラの松平保容と見廻り組。
松平保容の潜在的なファンって多いと思うんですよね。
沈着冷静で悲劇的な藩主として。
あんなチンピラ藩主は不納得。
あと、新選組は保容も見廻り組も下っ端扱いというのもなんだか…。
伏線なんだろうけど、やる気のない伏線に感じます。
一つ分かったことは、クレジットに佐々木只三郎の名前がなかったと言うことは、龍馬暗殺の下手人は見廻り組では無い可能性が高い気がしてきました。
他にも、三吉の「ワシが切ります」とか、お登勢の「寺田屋休業」とかも、見廻り組の「控え!」も微萎え。
お龍が薩摩藩邸に走るのも、それはそれでいいんですが・・・、来週も薩摩藩邸に走るんだよね?(爆)
脚本家も演出も、伏見から薩摩藩邸まで走ってみろ!
1回だから走れるんだよ!
あの距離を2度も3度も走れるか!
これも微萎え。
弥太郎が、龍馬の名前をうわごとでつぶやいちゃうのも微萎え。
忘れてたおにぎりも微萎え。
あと、西郷さんの龍馬を「一介の浪士」呼ばわり。
去年、脚本協力を入れてもアレだったら、入れてどうなるもんでもないけど、粗い筋書きだよなぁ。