そろそろ季節ですし、質問もありましたので、家庭でのホットワックスゲレモバ流について書いてみます。
スタートは、ガレージでした。
そこから、家のわずかなスペースを経て、現在は四畳半をワックス部屋として勝ち取るに至りました。
あくまで、私の考えです。
家でのワックスでのコツは、「室温」と「安定感」を押さえれば大丈夫だと思います。
比較的軽視されがちですが、「室温」は大切です。
パラフィンが液状化しているときだけ、滑走面の隙間に染み込んでいくわけですから、その液状化している時間が長ければ長いほど良いわけです。
しかし、板は接着剤によって貼りつけられていて、その接着剤は熱に弱い。
また、滑走面もあまり高温にしてしまうと焼けてしまいます。
ですから、板に負担を減らして、さらにホットワックスの効果を高めるためには、最低限、暖かい室内で作業をすることが良いと思うのです。
これは、某ワックスメーカの人に聞いたのですが、「Tシャツで作業が出来る程度の室温」ということでした。
ただし、それでも板が冷えていればワックスの液状化の時間は短いです。
また、アイロンでじっくりと板を暖めながら塗っていけばいいのですが、先述したとおりにアイロンで作業をしている時間が長いほど板に負担がかかります。
私はペネトレーションヒーターまで買い込んでしまいましたが、使ってみると、ホットカーペットの上に乗っけておいたり、コタツの中に入れておいても、おそらく同じくらいの効果があるんじゃないかと感じるようになりました。
これは、気が向いたらやってみようと思っています。
板をある程度の温度で暖めておいた方が、結果として板への負担が少なく、ホットワックスには有効に感じます。
ですから、最初のガレージなんて以ての外だったわけですねー。
今から思えば恥ずかしい話です…。
ついで「安定感」ですが、板を置いて塗ったり剥がしたりするところは、少なくともグラグラする環境では止めましょう。
ガレージの時は、これもグラグラするところでやっていましたねー。(恥)
安定感のある場所で作業をすることは、ホットワックス時の塗りむらを防ぐ必要もありますが、何よりも大切なのがスクレイピングのときです。
ホットワックスの作業は、塗りよりも剥がしの方が重要だからです。
不安定ですと、力が均等に掛かりませんし、剥がしむらや滑走面を削ってしまったりもします。
安定した作業で丁寧に少しずつ余分なワックスを削ると、不安定な場所でやっていたときと比べて本当にきれいに仕上がります。
安定した作業をするのなら、やはり作業台があった方が良いです。
私は、180cmの事務机を中古屋さんで買ってきて使っています。(2000円)
安定性や収納性(下の棚や横にゴミ袋をつけれたり)もあるので、広いスペースがあるのならお勧めしたいです。
私の場合、妻が理解を示してくれているので、一部屋を占拠することが出来ましたが、普通はなかなか難しいですね。
サクサクと作業をするのなら、折りたたみ式でゲレンデに持ち出すことも出来る作業台が便利だと思います。
立って作業できると、腰にも楽なんですね。(苦笑)
腰に不安がなければ、雑誌をガムテープで固めて、その上に板を乗せるのも悪くないと思います。
少し柔らかいのも良いようです。
雑誌の束での作業の利点は、低い位置での作業なので、剥がしたワックスかすが飛び散りづらいという利点もあります。
また、どちらも剥がす分には室内の温度も関係ないので、外に持ち出してブラッシングをするのも便利かもしれません。
最後に床ですが、ビニールシートなどは止めましょう。
静電気が発生してどうしようもなくなります。
私は、床にブルーシートを敷いた上に段ボールを敷き詰め、さらに新聞紙を敷き詰めています。
さらには、段ボールを立て掛けて、その上から新聞紙をかぶせています。
また、ゴム製の靴を履いて、除湿器も導入しました。
そこまでしても、部屋の出入り口はツルツルして危険です。(笑)
ついでに、前にも書きましたが、ワックスを剥がすときにはコットン製のものを着ましょう。
ポリエステルやポリウレタンの使われている服ですと、同じく静電気が発生して家中にワックスかすが飛び散ります。
また、100均で静電気除去のゴムを売っていますので、両手に付けています。
これは、簡単でかなりの効果がありましたね。
そして、家庭内の平和のためにこまめに掃除機。
掃除機もワックスでベタベタになるので、ワックス専用を使っています。
飛び散る前に掃除機で吸ってしまうのが一番です。
こんなところで解答になりましたでしょうか。
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