後れ馳せながら、江の感想です。
『新春大型時代劇』?
しかもつまらない。
大河ドラマを見ながら、私は初めて「寝落ち」してしまいました。
だってつまんねぇんだもん。
まあ、江の物語を描くにあたっては、江の生まれる前の経緯は避けては通れないんでしょう。
かといってダラダラやっては、江の見せ場は、オムツを変えたとか、「立った立った、お江が立った」くらいしか無くなるので仕方ないのかもしれません。
仕方ないと言えば、若作りもキツい。
家康なんか、ダブルキャストでも良かったんじゃないのってくらいの40歳差。(笑)
大御所時代を念頭に置いてなのだろうから目をつぶるとして、信長・勝家・市、とくに市はキツいキツい。
鈴木保奈美のシワと顔の長さばかりに目が行ってしまいました。(笑)
演技がダメだからアップで誤魔化すしかないのでしょうが、アップになると姫や新妻には見えないという悲しきデフレスパイラル。
復帰作には、ちょっと荷が重たかったのではないでしょうか。
ただ、どこから見ても「母」にしか見えなかったのですが、それがこれから生かされることを願いたいです。
保奈美起用の割をくっちったのが、時任長政でしょう。
まさか保奈美よりも若い役者をキャスティングするわけにもいかなかったのでしょうが、長政は28歳で自害していることを考えると、宮沢りえが市じゃダメだったのだろうかと思います。
さて、グチはまだ続きます。(笑)
第1話を通してつくづく思ったのが、脚本・演出ともに「戦国なんか描く気無いな」ということ。
細かい話しになりますが、何で同盟国である家康や長政が下座?
戦国大名なんて、小領主の集合体なわけで、お祝いに駆けつけた家康が下座なんかに座らされてニコニコしてたら、配下の小領主たちに見捨てられ、あっという間に崩壊でしょう。
ましてや浅井家なんて久政が反信長の筆頭なんですから、浅井の城で信長が上座で、息子や自分が下座なんかに座らされたら憤死するでしょう。(しかし、寺田農は何度久政の役をやるのか…)
そこらへんは、新春大型時代劇でもしっかりしてるもんなんですけどね。(苦笑)
信長の横に座らされるのが普通だ!
それから、しょぼい戦闘シーンの旗指物。
確かに、織田vs浅井なんですけどね。
ちょこっと映った羽柴軍の背中にも織田家の家紋ってどうよ?
何度も言うけど、当時の戦国大名たちは小領主の連合体なワケで、それぞれの家を背負っているわけですから、旗指物もそれぞれ違います。
軍略的にも、旗指物が違うことによって部分部分で優劣を判断し、兵の投入とかを決めたりすることにも役立つわけです。
オール織田じゃわけわかんないって。
次に、子役を使った小芝居。
江を堕ろすのに対しての子役茶々なんぞは、どうぞ泣いてくださいといわんばかり。
あざと過ぎて泣けない。
江の鳴き声で戦を止める両軍なんぞも、どうぞ感動してくださいといわんばかり。
いっそ山伏が出てきて「この子は江戸に行く」と予言するとか、CGを使って小谷城の上に五色の雲でも浮かばせれば良かったのに。
江の泣き声は何kmも彼方まで響き渡ったっていうのかい?
平和ボケとしかいいようがない。
ここらへんは途中で寝てしまったので見返したのですが、見なかった方がスッキリします。(笑)
さらに、ウンザリだったのが、例の小豆の小袋。
袋の両端を縛って信長に届けたところから、それが挟み撃ちの袋のネズミになる暗示を指していて云々、というやつですが、なんと定説をぶち破ってお市はぶん投げて拒否。
お市は長政との愛を選んだということなんでしょうけど、なんか安直。
歴代の脚本家たちは、小豆袋を送っておきながらも長政との愛を描くことから逃げてなかったでしょ。
天下のタブチ先生もだらしないものです。
逃げるといえば、ほかにも子供はウジャウジャいるのですが、少なくともお市が産んだらしい子供として万福丸がいます。
信長の命によって秀吉が磔(串刺し)にして殺すわけです。
・・・もう存在さえしてない。(苦笑)
次回の予告を見て悟りました。
江と信長との愛?
そりゃ信長は上座でしょうよ。
万福丸はスルーでしょうよ。
こうやって、今年の大河も都合の良い場面の切り貼りをするんだね。
しかも、今年は昼メロ愛の劇場なんだね。
初めて完走が不安です。
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