<放射性物質>汚染農地の稲作制限へ 5000ベクレル超で
4月8日(金)19時50分配信
政府は8日、放射性物質で汚染された農地でのコメの作付けを制限することを決めた。土壌中の放射性セシウムが1キログラム当たり5000ベクレルを超えた場合、原子力災害対策特別措置法に基づき、作付けを見合わせるよう関係自治体を通じて指示する。対象地域は今後、関係自治体と協議して決める。枝野幸男官房長官と鹿野道彦農相が同日、それぞれ記者会見して発表した。
また、作付け制限の対象とならなくても、福島第1原発周辺の地域では収穫後の玄米を検査し、放射性セシウムの含有量が食品衛生法上の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超えたものは出荷見合わせとする。いずれも、対象農家には東京電力や国による十分な補償が行われるよう万全を期すとしている。
土壌調査の結果と作付け制限の対象地域は、週明けにも発表される見通し。既に福島県による独自調査で同県飯舘村、大玉村、川俣町の一部で5000ベクレルを超える放射性セシウムが検出されているが、改めて検討する。
土壌汚染については、農林水産省がコメの作付け時期が迫っていることから、その可否を判断する基準作りを進めていた。半減期が長い放射性セシウムについて、59~01年に全国17カ所の水田と収穫されたコメの測定データを基に分析した結果、土壌から玄米に吸収される比率を10%と算定。米や麦などの穀物は食品衛生法の暫定規制値が1キロ当たり500ベクレルであることから、逆算して5000ベクレルを上限とした。算定した比率は専門家に妥当とのお墨付きを得ているという。
中学生の頃に、「四大公害病」というものを習ったと思います。
四日市喘息・水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病の4つです。
そのうちの一つ「イタイイタイ病」というのが、カドミウムによる土壌汚染により起こった公害病です。
神通川流域で起こったことと、そのときに病気になった人たちは骨が脆くなり、「痛い痛い」言いながら亡くなっていったなどと習ったと思います。
しかし、別な被害者も居たんですね。
神通川流域で農業をやっていた人たちです。
カドミウムに汚染された土地で育てた作物など売るわけにもいきません。
しかし、生まれ育った土地を捨てさせるわけにもいきません。
その結果、「カドミウム米(汚染米)」という不思議な米が育てられるようになりました。
高濃度に汚染された米は汚染米として焼却、やや汚染された米は準汚染米として工業用の糊に使われています。
近年では、このカドミウム米を使っての人工骨なども作られる技術も生まれました。
これらの作られた米は、政府の買い取りです。
食べられることのない米が、40年以上にわたって作られているわけです。
話は長くなりましたが、今回の放射能汚染された土地についても同じようなことが行われると予想していました。
どこかで線引きは必要なのですが、壮大な実験が始まったと感じています。
4999ベクレルの土地で育てられた米がどれくらい汚染されて育つのかは、おそらく研究されたことは無いと思われます。
(わざわざ土地を放射能汚染させて育てるのはバカげている。浄水器が放射線物質が除去できるか分からないのもそのような理由。)
そのために政府は、収穫したときの再チェックで500ベクレルを越えたものに関しては出荷制限措置をとるとしているわけですが…、他の核種については検討しないのですか?
昨日になって、敷地内に使用済み核燃料の破片が飛び散っているという情報が現実味を帯びている以上、それが何号機のものかは置いておいたとしても、核燃料を破片にして飛ばしてしまうほどの爆発なのですから、周辺地域にプルトニウムが飛んでいることは充分に予測できます。
プルトニウムの簡易測定器は無いのです。
「専門家の意見を聞いて」「モニタリングを充分に行って」と繰り返していた割には、この決定は杜撰です。
政府の守ろうとしているものは、農家ですか?国民ですか?それとも・・・自分たちですか?
大切なことは、農家が農業を続けることではありますが、それは健全な土地で健全な農業ができることではないでしょうか?
それなら、いま必要なのは、土地を健全に回復することと、農家への休業補償だと思います。
また、作付け制限の対象とならなくても、福島第1原発周辺の地域では収穫後の玄米を検査し、放射性セシウムの含有量が食品衛生法上の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超えたものは出荷見合わせとする。いずれも、対象農家には東京電力や国による十分な補償が行われるよう万全を期すとしている。
土壌調査の結果と作付け制限の対象地域は、週明けにも発表される見通し。既に福島県による独自調査で同県飯舘村、大玉村、川俣町の一部で5000ベクレルを超える放射性セシウムが検出されているが、改めて検討する。
土壌汚染については、農林水産省がコメの作付け時期が迫っていることから、その可否を判断する基準作りを進めていた。半減期が長い放射性セシウムについて、59~01年に全国17カ所の水田と収穫されたコメの測定データを基に分析した結果、土壌から玄米に吸収される比率を10%と算定。米や麦などの穀物は食品衛生法の暫定規制値が1キロ当たり500ベクレルであることから、逆算して5000ベクレルを上限とした。算定した比率は専門家に妥当とのお墨付きを得ているという。
中学生の頃に、「四大公害病」というものを習ったと思います。
四日市喘息・水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病の4つです。
そのうちの一つ「イタイイタイ病」というのが、カドミウムによる土壌汚染により起こった公害病です。
神通川流域で起こったことと、そのときに病気になった人たちは骨が脆くなり、「痛い痛い」言いながら亡くなっていったなどと習ったと思います。
しかし、別な被害者も居たんですね。
神通川流域で農業をやっていた人たちです。
カドミウムに汚染された土地で育てた作物など売るわけにもいきません。
しかし、生まれ育った土地を捨てさせるわけにもいきません。
その結果、「カドミウム米(汚染米)」という不思議な米が育てられるようになりました。
高濃度に汚染された米は汚染米として焼却、やや汚染された米は準汚染米として工業用の糊に使われています。
近年では、このカドミウム米を使っての人工骨なども作られる技術も生まれました。
これらの作られた米は、政府の買い取りです。
食べられることのない米が、40年以上にわたって作られているわけです。
話は長くなりましたが、今回の放射能汚染された土地についても同じようなことが行われると予想していました。
どこかで線引きは必要なのですが、壮大な実験が始まったと感じています。
4999ベクレルの土地で育てられた米がどれくらい汚染されて育つのかは、おそらく研究されたことは無いと思われます。
(わざわざ土地を放射能汚染させて育てるのはバカげている。浄水器が放射線物質が除去できるか分からないのもそのような理由。)
そのために政府は、収穫したときの再チェックで500ベクレルを越えたものに関しては出荷制限措置をとるとしているわけですが…、他の核種については検討しないのですか?
昨日になって、敷地内に使用済み核燃料の破片が飛び散っているという情報が現実味を帯びている以上、それが何号機のものかは置いておいたとしても、核燃料を破片にして飛ばしてしまうほどの爆発なのですから、周辺地域にプルトニウムが飛んでいることは充分に予測できます。
プルトニウムの簡易測定器は無いのです。
「専門家の意見を聞いて」「モニタリングを充分に行って」と繰り返していた割には、この決定は杜撰です。
政府の守ろうとしているものは、農家ですか?国民ですか?それとも・・・自分たちですか?
大切なことは、農家が農業を続けることではありますが、それは健全な土地で健全な農業ができることではないでしょうか?
それなら、いま必要なのは、土地を健全に回復することと、農家への休業補償だと思います。