【放射能暫定限度を超える輸入食品の発見について(第34報)|厚生労働省】
日本では、チェルノブイリ原子力発電所の事故から、輸入品にはこのような規定があります。
旧ソビエト連邦チェルノブイリ原子力発電所事故に係る輸入食品中の放射能濃度の暫定限度は、ICRP(国際放射線防護委員会)勧告、放射性降下物の核種分析結果等から、輸入食品中のセシウム134及びセシウム137の放射能濃度を加えた値で1kg当たり370Bqとしている。
それに対して、これはいわゆる暫定基準の数値です。
【放射能汚染された食品の取り扱いについて|厚生労働省|平成23年3月17日】
まあ見てのとおりなのですが、放射性セシウムについては、「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」は500Bqとなっています。
安全基準なので、激しく問題になるほどの差ではないのですが、例えばこういうことです。
国産野菜と穀物 セシウム134が499Bq/kg
これを1日500g、365日摂取した場合
1730μSv = 1.73mSv
外国産野菜と穀物 セシウム135が369Bq/kg
これを1日500g、365日摂取した場合
1280μSv = 1.28mSv
設定は難しいですが、口から入って排出されるまでの内部被ばくの量です。
体内に残るものは考慮されていません。
370Bq/kgというのは、ICRPの勧告に基づいた数値なのですが、国内産よりも外国産の数値の方が厳しい設定というのは複雑です。
だから・・・ということについては、何度も書いています。
無理な食品の流通は、農家の人たちを助けようとしているのではなく、自分のミスを隠そうとしているんじゃないですか?
これも何度も書いていますが、子供の方が被害が大きいのです。
売ろうとして野菜を抜くことも良いことではありませんし、グレーな食品を流通させることも良いことではありません。
ありとあらゆるものを守るために、政府は買い取りの英断をすべき。
この内閣は謝らない。
ゴメンナサイと土下座をして買い取りを決断すれば、日本人と食は少し守れます。