東電:海水注入中断は官邸の「再臨界の可能性」検討を受けた
5月23日(ブルームバーグ):東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は23日夕の合同会見で、福島第一原子力発電所1号機への海水注入が3月12日夜に一時中断されたことについて、「官邸で再臨界の可能性が検討されているということが東電の東京本社に伝わったため、一時中断した」と述べた。
松本氏は、だれが海水注入停止を指示したかなどについて、「はっきりしたことは分かっていない」と述べた。
福島第一原発1号機は3月12日午後3時36分に水素爆発を起こし、原子炉を冷やすために同日午後7時4分に海水注入が開始された。その後、官邸内で再臨界の可能性などが議論されていることが伝わり一時中断された。