ホットスポットなぜ出現…気象と地形の複合要因
福島県伊達市や南相馬市などで、局地的に高い放射線量が測定される「ホットスポット」が現れた理由について、日本原子力研究開発機構の永井晴康グループリーダーは「風向きや降雨量など気象的条件と、山の存在など地形的条件が重なった」と指摘する。
福島第一原発から放射性物質の大量放出があった3月15日午後、北西方向に放射性物質の雲が広がっていたと見られ、「雲の通過と降雨が重なり、高線量の地域ができた」と話す。
微粒子の大気拡散に詳しい群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は4月上旬、民間による測定や国の公表データをまとめ、同原発から半径約300キロ・メートルの汚染地図を作成した。茨城県南部から千葉県、埼玉県、東京都の一部にかけ、周囲より放射線量の高い帯状の地帯が現れた。
「一帯は海側から吹く風と、山から下りてくる風が関東平野上でぶつかり、雲を形成して雨を降らせる場所。都の水道水から放射性物質が検出されたのも、これで説明できる」と、早川教授はみる。
(2011年6月18日16時03分 読売新聞)
第一原発から漏れた放射能の広がり
美しく作られただけに、悲しい地図です。
ふくいちから巻き上げられた放射線物質は、いったん北西に向かい、そのあと東北道に沿って南下していったと、幾人かの学者さんたちが指摘しています。
それとは別な日の流れでいわきから、土浦・柏・三郷にホットスポットを作ったんですね。
不自然なのは一関の汚染。
しかし、牡鹿半島にある女川原発由来と考えると、ふくいちから福島と、女川から一関に向かう方向と距離はほぼ同じように見えます。
悲しいことに、この流れは田舎のほぼ真上に流れてしまっています。
願わくば、このデータが有効に活用されますように。