ワカメ商品表示偽装:生産者ら強い怒り 加工業者おわび--県庁で緊急会議 /徳島
「春木圭二商店」による鳴門産ワカメの産地表示の偽装が明らかになったことを受け、県や生産・加工業者らは24日、県庁で緊急会議を開いた。過去に相次いだ加工業者による産地の偽装で、関係者が一体となって信頼回復を図る途上にあっただけに、生産者からは「何をやっているんだ」と強い怒りの声が上がり、加工業者が「痛恨の極み。心からおわびしたい」と陳謝する場面もあった。
生産者として出席した県漁連の江口定幸専務理事は「漁業者は寒さの中でも作業している。団体として憤りを感じる」と不快感をあらわにした。問題となった会社は、鳴門市の加工業者でつくる「鳴門わかめブランド対策部会」にも加わっており、同部会の八幡昭彦部会長は「部会として厳重に対処したい」と釈明した。
鳴門産ワカメを巡る産地偽装は08年1月に大きな問題になり、県は同年2月までに計13の加工業者に是正指示や厳重注意をした。しかし、09年にも別の業者が中国産を国内産と偽装していたことが発覚し、翌年には業者が不正競争防止法違反容疑で逮捕される刑事事件に発展している。
県は、鳴門産ワカメをはじめとした県産ブランド商品の信頼回復に向け、10年度から商品を無作為に抽出し、成分検査をするなど食品表示の監視態勢を強めている。そのさなかで偽装表示の発覚に、熊谷幸三政策監は「極めて残念。特に鳴門ワカメには、県として徹底的に対策する」と強い懸念を示した。
毎日新聞 2011年6月25日
これで逆に鳴門産ワカメは逆にしばらく安心かな。
それにしても、ピリピリしているときに、関係者は何をしてくれるんだろうという気分でしょうね。
食品偽装は徹底的にやってもらわないと!