北陸電力も節電要請 他社向け送電打ち切りも
2011.6.15 16:45
北陸電力は15日、供給地域の企業や家庭などに節電を要請すると発表した。基幹電源である原発3基がすべて停止中で、需要ピークとなる今夏に運転再開が間に合わないため。節電の目標数値は設けない。火力発電所の補修時期を遅らせるなどして供給力を上積みするが、需給見通しはぎりぎりで、計画停電を回避するため、他の電力会社に行っている送電の打ち切りも検討するという。
北陸電は同日、電力需給対策本部(本部長・久和進社長)を設置。今夏の最大電力需要見通しを526万キロワットに据え置く一方、供給力を40万キロワット増やして537万キロワットとした。計画していた水力や火力発電の補修時期を来年度以降に延期して供給力を引き上げる。
この結果、発電余力を示す供給予備率は8月で2・2%となる。気温が1度上がるだけで使用電力は17万キロワット増えて需要が供給力を上回ってしまうため、節電要請に踏み切ることにした。
北陸電は東京電力に8万キロワットの応援融通を行っているほか、他の電力会社へ20万キロワットを送電する契約を結んでいるが、同社は「余力がなくなれば管内の顧客を優先する」としており、打ち切る可能性がある。
北陸電力では、志賀原発(石川県志賀町)1、2号機と電力供給を受けている日本原子力発電の敦賀発電所2号機の計3基が検査やトラブルで停止している。
こうなってくると、中国電力の安定感がうらやましい。
ただ、東電のように営業日や営業時間などの具体策の示さない節電要請は、ただの脅しにしか見えない。
まあ、節電することは悪いことではないので、原発を動かさないように節電をすればいい話。