東海第2原発、大震災でタービン羽根に傷 放射能漏れ無し
2011/6/8 23:53
日本原子力発電は8日、東日本大震災で運転を停止した東海第2原子力発電所(茨城県東海村)のタービンの羽根に傷が複数見つかったと発表した。地震の揺れで、複数ある羽根同士がぶつかって傷ついたとみられる。放射能漏れなど周辺環境への影響はない。
経済産業省原子力安全・保安院によると、今回の大震災で設備にトラブルが見つかったのは福島第1、2原発以外で初めて。原発の耐震設計基準見直しにも影響を与えそうだ。
傷が見つかったのは、4基ある発電用タービンのうちの2基の低圧タービン。分解して点検したところ、5ミリメートルから1センチメートル程度の傷が複数あった。タービンには複数の羽根がついており、1分間に1500回転という高速で回る。羽根は原子炉内で温めた水蒸気を受けて発電機を動かしたり水蒸気を送ったりし、これらが地震による震動でぶつかり傷がついた。
運転停止で原子炉での核反応は止まるが、水蒸気は出るためにタービンは回転を続ける。同原発は沸騰水型軽水炉でタービンをまわす水蒸気にも放射性物質が含まれ、羽根が傷いて損傷が拡大すると事故につながる恐れがあり、地震でも壊れないよう設計されている。
同原発は11月中旬まで定期点検を実施する予定で、日本原電は残る低圧タービン1基と高圧タービン1基も分解し傷の有無を確認する。ただ、運転再開の時期は未定。
国民が原発に興味が薄れてきたあたりを見計らって、次から次へと出してきますね。
気がつくと動いていたり…。