汚染水浄化装置に新たな不具合 水流れず 福島第一原発
2011年6月12日15時11分
東京電力は12日、福島第一原子力発電所にたまっている高濃度の放射能汚染水を浄化処理する施設の装置で、水がうまく流れない不具合が見つかったと発表した。原因を調査中だが、配管の詰まりや弁の開閉トラブルが考えられ、施設の本格稼働がさらに遅れる可能性があるという。
東電によると、不具合が見つかったのは汚染水中の放射性セシウムなどを取り除く米キュリオン社製の浄化装置。本格稼働を前に通水試験を実施し、水の流れ具合を確認したところ、4系統のうち1系統で、本来は毎時12トン流れるはずが、0・5トンしか流れなかったという。
このため、この浄化装置を組み込んだ処理施設全体の試運転が13日以降にずれこむ可能性があり、15日前後を予定していた本格稼働も、17日か18日以降に遅れるおそれがある。
どこからキュリオンなんて出てきたのでしょう?
http://www.kurion.com/index.html
ホームページなんか全然中身がない。
汚染水浄化装置については、前々から話題になっているフランスのアレバ社と思っていたら、別にアメリカのキュリオン社も加わっているそうです。
アレバ社の汚染浄水器も不調のようですが、こちらはなんとイタリア製らしいです。
原発の作業員の方も、そんなに言語が入り混じってはと、そちらのロスを心配しているようです。
そんな中、ひそかに日本製の汚染浄化装置も建設されているという話も出てきました。
前にも書きましたが、日本の行政は「過去の実績」が採用に左右されるので、実績のない汚染浄化装置は後回しにされていたようです。
その結果がこの体たらく。
ただでさえグチャグチャの現場に、さらにコミュニケートの問題を引き起こしてどうすんのでしょう。
原発事故の当初から、政府のお金の使い方には疑問があります。
アメリカ・フランスなどからの防護服・マスク・ゴーグル・線量計・冷却剤などの提供物資を断っておきながら、その横で中国や韓国に注文。
プールの冷却に使っているコンクリートポンプ車も、伊勢の会社が提供を申し入れたのに1週間くらいシカトをかまして中国から購入。
その後に、提供を受け入れています。
なぜ提供するというものを断って、買おうとするのか?
高校の教科書を読んだくらいでも、この「震災」によって日本の経済力が低下するのは分かると思います。
追い打ちをかけた「原発事故」で、日本の経済は「全治10~20年」の瀕死の重傷を負ったと言えるでしょう。
なのに、なぜ金を外国に回そうとするのか?
金は外国に行ってしまえば、ほとんど日本国内を潤わすことはありません。
同じことは、震災被災地にもいえます。
被災地の住宅メーカーに仮設住宅の建設を依頼せず、他の地方(ソースはありませんが関西が多いらしい)に依頼をしたそうです。
家を建てに来るのも、依頼された地方の人たち。
金もその地方で回るだけで、被災地の中を回ろうとはしません。
震災直後に複数の人が言っていましたが、被災地の人を雇うシステムを作って仮設住宅を造れば、雇われた人は地元にお金を落とし、そのお金が地元の中を回り出す。
こんなことも、中学の教科書を読んで、ニューディール政策でも教われば分かる話です。
そういう意味でも、政府はお金の使い方が下手だ。
例え、汚染水浄化システムに失敗したとしても、フランスやアメリカの原発商人に持ち逃げされるよりは、日本国内の方がまだマシ。
指導力も発想力もない首相には言っても仕方ないことなのですが。