電力不足→一斉メール→行動 学校連絡網節電に活用
2011年6月9日 13時57分
東日本大震災を受けた今夏の電力不足に備え、学校の緊急連絡網を使った節電実験が、東京都荒川区など首都圏の四自治体で今月下旬から始まる。連絡網をもとに携帯メールを一斉送信し、電力需給の逼迫(ひっぱく)を知らせて節電を促す。各家庭が一斉に行動に移すことで、地域全体での節電効果アップを目指す。 (井上圭子)
独立行政法人「科学技術振興機構」の一部門で、二酸化炭素(CO2)削減に取り組む「低炭素社会戦略センター(LCS)」による企画。LCSは「効果が実証されれば来年以降、首都圏全域に広げたい」と話している。
「本日16時から17時まで、電力の需給が逼迫します。レベル3の節電をお願いします」
荒川区で五月末に行われた実験の予行演習。主婦の山田由美子さん(49)は、携帯電話で受信したメールを見てエアコンとテレビを消した。続いて、LCSが用意した室内の電力メーターを見る。使用量は家族構成や季節などから算出した目標値を大きく下回った。「目に見えると節電に張りが出る」と山田さん。
LCSは、電力需給の逼迫を広く迅速に知らせる手段として、学校連絡網に着目した。呼びかけに応じた荒川区と横浜市、川崎市、千葉県柏市の四自治体、七百世帯が参加する。
LCSが東京電力から、管内の供給余力の情報を入手し、節電行動を呼びかけるメールを、自治体を通じて連絡網の登録者に一斉送信する。節電行動は電力供給余力に応じてレベル1~3まで三段階=別表。大規模停電になりかねないレベル3では、生命に関わらない家電のスイッチを切ることが求められる。
六月中旬に再度、予行演習を行い、同下旬から実験を開始、九月上旬まで実施する。終了後、各家庭に設置した電力メーターに記録される電力使用量の変化を分析する。
(東京新聞)
こういう考えはいいかもしれないですね。
ともかく、春のような「無計画停電(嫌がらせ停電)」が行われないように、しっかり節電しましょう。
大切なのは昼間の時間です。