2号機 扉開放“影響なし”
6月16日 17時45分
東京電力福島第一原子力発電所の2号機では、原子炉建屋の極めて高い湿度を下げて復旧作業に着手しようと、近く、建屋の扉を開けたままの状態にして換気を行う計画で、東京電力は、扉を開けても周辺への影響はほとんどないとする評価結果をまとめました。
福島第一原発2号機の原子炉建屋では、格納容器や使用済み燃料プールから出たとみられる水蒸気の影響で、湿度が99.9%と極めて高く、復旧に向けた作業に着手できない状態で、東京電力は、湿度を下げるために建屋の扉を開けたままの状態にして換気を行う計画です。それに先立って東京電力は、建屋内部の空気中の放射性物質の濃度を下げようと、11日から浄化装置の運転を続けていて、16日夜の時点で、放射性のヨウ素は運転前のおよそ10分の1、またセシウムはおよそ4分の1まで下がったということです。これを受けて東京電力は、建屋の扉を開けて放出される放射性物質による被ばく量を試算した結果、原発の敷地境界で、最大で0.0013ミリシーベルトと、一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトを十分に下回るとする評価結果をまとめました。東京電力は、経済産業省の原子力安全・保安院や地元自治体から了承を得たうえで、建屋の扉を開けた状態にするとしています。そのあとは、原子炉建屋内部での放射線量の調査や計器の調整など、復旧作業の最初の段階に着手することになります。
作業環境は良くなるでしょうが、環境には…相変わらずの大本営。
どれくらいのものが出てくるのかも実は分からないのでしょう。
困ったことに。ここのところの風は北から南や、北東から南西。
海に向かったときのタイミングでの放出と、放出時間については早めに発表して欲しいですね。