<IAEA>原発事故に緊急部隊…創設検討
毎日新聞 6月19日(日)10時10分配信
【ウィーン樋口直樹】福島第1原発事故を受け、国際原子力機関(IAEA)が世界の原発事故に対応する「緊急対応部隊」の創設を検討することが18日、分かった。20日からウィーンで開催される閣僚級会議の宣言に盛り込まれる。福島の事故を教訓に支援設備と一緒に現場へ駆け付けるIAEA版「国際救助隊サンダーバード」のような存在を目指す。
本紙が入手した最終宣言案は「原発事故への緊急時の備えや対応を改善する必要がある」と強調。「地域的、国際的レベルで緊急対応能力を備えることや、危機管理に関する訓練の強化」が必要と指摘している。また、「緊急時の備えや対応におけるIAEAの役割の強化を呼びかける」とも明記した。
IAEA外交筋によると、緊急時への対応能力を備える考えは原発大国フランスから発案された。国営フランス電力公社は今年4月、「緊急対応機動部隊」の創設計画を表明していた。
大規模な緊急対応部隊創設は、多額の予算を要するため、当面は地域単位で、加盟国の事故処理を側面支援できるような組織づくりを目指すとみられる。
まあ事故は頻繁に起きていると言えば起きているようですね。
日本でも、去年はもんじゅの事故の他に、最近になって去年の暮れに玄海原発がレベル4に当たる事故を起こしていたことが発覚したそうです。
「緊急対応機動部隊」の創設は嬉しいのですが、原発は国家機密でもあるので、どうなんでしょう。
福島第一原子力発電所でも、どこから漏れたのか分からない1号機の古い図面だけで、他の図面は公開されていません。
また、アメリカなどが協力を申し出たのにもかかわらず、断り続けた理由の中には、やっぱり国家機密という問題があったのでしょう。
各国で事故が起こったときに、素直に受け入れるのでしょうか?