セシウム検出の福島牛・農家から「6頭」が市場に流通
7月9日(ブルームバーグ):食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された牛を所有していた福島県南相馬市の農家から6月末までの1カ月間に6頭の牛が出荷されていたことが明らかになった。東京都や厚生労働省などの関係者が9日、ブルムバーグ・ニュースの取材に答えた。当局は問題の牛肉の最終経路について追跡調査している。
東京電力・福島第一原子力発電所の事故に伴う牛の放射能汚染をめぐっては、東京都福祉保健局が厚労省から検査依頼を受けた南相馬市内の緊急時避難準備区域の牛11頭すべてに高い放射性のセシウムが確認された。検出値の低い牛肉でも1キログラム当たり1530ベクレルと規制値(1キログラム当り500ベクレル)の3倍を記録したほか、高いものでは6倍超の3200ベクレルが測定された。
発表資料では、検査した11頭の枝肉等をすべて保管しており、市場には一切流通していないとしている。福祉保健局によると、国内の牛肉から規制値を超えた放射性物質が検出されたのは初めて。
福祉保健局の食品安全課の担当者は、同じ農家が5月30日から6月30日の間に出荷した別の6頭の牛について、福島県で体表検査を受けていたと説明している。厚労省からの要請で追跡調査をしている同局は現段階で、問題の肉が都内食肉市場から各地に流れたことを把握しているが、最終経路については調査中という。
体表調査
福島県の農林水産部畜産課は、ブルームバーグ・ニュースの取材に対して、計画的避難区域と緊急時避難準備区域から出る牛については、すべて検査しており、今回問題となった牛は規制値を超えていなかったとしている。
セシウム137の濃度は、1000分の1に薄まるのに300年かかるとされる。大気から地面に降り落ち浸み込むと、その地域を長い間汚染し続けることになるため、牧草で長期的に放牧されている牛への放射能汚染を懸念する専門家もいる。
更新日時: 2011/07/09 20:03 JST
セシウム、牛11頭すべて規制超…南相馬の農家
福島第一原子力発電所から20~30キロ圏の緊急時避難準備区域にある福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛11頭の1頭から、暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の4・6倍の放射性セシウムが検出された問題で、東京都は9日、残り10頭の肉からも、暫定規制値の6・4~3倍にあたる同セシウムが検出されたと発表した。
いずれも流通していない。一方、福島県の調査では、4月下旬以後、同区域からは2924頭の肉用牛が出荷されたことが判明。県はすでに同市に肉用牛の出荷自粛を要請したが、さらに同区域全域で飼育されている肉用牛について畜産農家に出荷自粛要請を行うかどうか、検討に入った。
同県などによると、南相馬市や田村市の一部が入る同区域では、原発事故前、精肉になる肉用牛約5700頭が飼育されていた。農林水産省は4月下旬、この区域から出荷される肉用牛全頭を対象に、県が体の表面を検査などすれば出荷を認めると指導。事故後に見合わせていた出荷が再開されていた。
(2011年7月9日13時12分 読売新聞)
全ての問題は「体表調査」ですね。
まず流通させることありきで決め、消費者のことを考えていないと言われても仕方ないでしょう。
結局は体表調査では、肉の汚染状況は分からないということは、もっと早くに分かったこと。
売ることを優先して、目をつぶったわけです。
すでにこの農家から6頭が出荷されていること。
また、同地区から2924頭が出荷されていること。
さらに、この問題を受けて横浜市などの学校給食に使われていた福島県産の牛肉に対しての健全性が疑われています。
しっかりとした畜産業者さんがツイッター上で、チェルノブイリの経験があるから飼料は取り寄せているので大丈夫と自信満々に答えていました。
しかし、全ての業者さんがこのように整理ある対応をしているとは考えられません。
もう一つの問題は水です。
水までは取り寄せているとは思えないし、浄水器を通した水を飲ませているとも思えない。
ここから言えることは、行政は放射線の汚染を軽く見ているということです。
つまりは、結論として福島県産は食えない。
核モバ http://sky.geocities.jp/gere_mb0708/kaku-index.html には、牛の個体識別検索システムのリンクも貼ってあります。
これで、牛が生まれてからの状況を追うことができます。
問題は、ハムなどの加工肉。
あと、そのようなシステムの無い豚や鶏。
時間が経つにつれて、肉も怖くなってくる。
このままでは、真面目に商売をしている人が苦しくなるばかり。