発熱量最大の4号機、循環冷却装置の運転開始
東京電力福島第一原子力発電所で31日、発熱量が最も大きい4号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールをより安定した状態で冷やす循環冷却装置の運転が始まった。
東電は、残る1号機でも8月上旬には循環冷却を稼働させたいとしている。
東電によると、装置は31日午前10時過ぎから試運転を始め、水漏れの有無などを確認後、午後0時44分から本格運転に入った。試運転前に86度だった水温は、4時間ほどで2~4度低下した。1か月で約55度まで下がる見込みだという。
4号機のプールには、同原発で最多の1535本が入っている。発熱量は1号機の30倍以上で、過熱による燃料損傷のほか、高温のプール水でコンクリートの劣化が早まる恐れもあった。
(2011年7月31日18時59分 読売新聞)
悪いニュースも大きく扱われませんが、良いニュースも大きく扱われません。(苦笑)
今朝、震度5強の地震がありましたが、幸いなことに前日に4号機の使用済み核燃料プールの補強工事が終わったところだったそうです。
また、循環冷却装置の運転開始。
ニュースのとおりに4号機には最多の燃料棒が貯蔵されていて、発熱量は最大です。
東電は否定をしていますが、福島第一原子力発電所周辺で少し揺れると、4号機からは湯気らしきものが上がっています。
ライブカメラを見ていると、毒煙のようでクラクラします。
気温が高ければ、普通は湯気が見えづらくなるはずなのに、見えるというのは相当にプールが高温だからなのでしょう。
燃料棒が反応をし続ければ、コンクリートのプールは劣化が早まり、倒壊の危機は続きます。
そういう意味では、冷却されるというのは良いニュースです。