4号機の爆発原因解明へ一歩 水素ガス流入の「痕跡」
2011年8月27日20時19分
東京電力は27日、3月15日に福島第一原子力発電所4号機が爆発した原因の解明につながる「痕跡」を見つけたと発表した。東電は5月、隣の3号機で発生した水素ガスをベント(排気)した際、配管を通じて水素ガスが4号機に流れ込んだためという推定を発表していたが、それを裏付けるものという。
3号機と4号機の原子炉建屋は非常用ガス処理系という配管でつながっている。東電は8月25日、配管に設置された放射能除去装置の放射線量を測定した。装置のうち、3号機に最も近い部分の放射線量が最も高く、4号機側に行くほど低くなっていた。3号機から水素ガスが流れ込んだ可能性が高まったという。今後、配管の弁が事故当時開いていたかを調べる。
4号機は当初、使用済み燃料プールの燃料が破損して水素が発生し、爆発したとみられていたが、プール内の燃料に損傷はみられず、爆発原因はわかっていなかった。(坪谷英紀)
この4号機の水素爆発については、なぞが多いですね。
当初は火災という発表でした。
しかも、気がついたら燃えていた。
気がついたら消えていた。
それが後には水素爆発に訂正。
米軍機からのサーモグラフィーを使った撮影で、炉の中に熱源があるように見えることからも、そのあとに東電が発表した3号機から配管を伝って水素が逆流して4号機内に溜まっての爆発という説明には疑問符が付けられていました。
まあ、事故を起こした警察官が、現場検証をしているようなもんですから、とても素直に発表を信じることはできません。
だいたい、事故が起こったときに水素が出ることは想定されていたはず。
それなのに、配管を逆流して隣の建屋に流れ込んでしまうというのは、設計ミスなんじゃないの?
しかも、同じような設計で立てられている原発は多いはず。
それはそれで欠陥なんじゃないの?
ふくいちの検証は、外部機関によって行われるべきです。