放射性物質 「食品の濃度表示を」 富山でシンポ 広瀬さんが講演
2011年10月10日
福島第一原発事故をテーマにしたシンポジウム「福島から日本が見える」(北陸中日新聞など後援)が九日、富山市大手町の富山国際会議場であり、八百人が原発事故の経緯や食品の安全性について学んだ。
「原発の闇を暴く」などの著書がある作家の広瀬隆さんが「福島原発事故の真相、広がる放射能汚染の恐怖」と題して講演。「津波だけでなく地震の揺れで福島第一原発の冷却機能は失われ、大事故につながった」と解説した。また、食品の放射能汚染について「全ての食品に放射性物質の濃度を表示することを義務付ける運動をするべきだ」と訴えた。
参加者からは「放射能汚染の魚への影響は」「志賀原発が炉心溶融を起こした場合はどうなるのか」と心配する声が相次いだ。
(山田晃史)
自分にとっての「反原発」の入り口は、チェルノブイリと広瀬隆さんだった。
公務員をやっていたときには、2時間ぶち抜きで視聴覚室を陣取り「風が吹くとき」を生徒に見せたりして上から睨まれたりもした。
そのあと、つくづくと日々に追われて、子供たちに発信することを疎かにしてしまった事が悔やまれる。
もっとも、自分の知識を少しだけでも移したはずの子供でさえ、今月に正常ではない状態の子供を産む。
出産して、命があれば手術をするそうだ。
助かるかも分からない手術だそうだ。
これは、自分の教育の敗北。
自分の知識が何の役にも立たず、生きた学問を伝えられなかった証明。
広瀬さんもそうだろうし、長々と原発と戦ってきた先人たちもそうだろうし、私も思う(おこがましいが)のだけれども、原発なんて本当に爆発して欲しくなかった。
平時の中で、キチガイ扱いされていた方がよっぽど良かったと思う。
今は戦時です。
放射能戦争の真っ只中です。
だって、500Bq/kgの食品というのは、飢饉でどうしても食べるものが無いときに仕方なく命を繋ぐために数日間だけ食べてもよいとされる汚染なのです。
教え子には、西に行けといっている。
進学するなら西。
就職するなら西。
他の家族を救うためにも、西に行って自分が家族の基点を作れと言っています。
「全ての食品に放射性物質の濃度を表示することを義務付ける」ことが迅速に行われず、暫定規制値も500Bq(しかも、セシウムは足して998Bqまで許容される)という狂った数値を続けるのなら、この国は病人の山になる。
外れるなら外れてくれたほうがいいんだ。
キチガイ扱いの方がいいんだ。
おそらく、反原発・脱原発といっている人の多くがそういう思いだろう。
でも、現実に目の前に放射能がある以上、予防策は講じておいたほうがいい。
何もしないより、何かをしておいたほうがいい。
私はそう思います。