東日本大震災:中間貯蔵施設に「困惑」 橋本知事、国の設置方針不明確と /茨城
橋本昌知事は5日の定例記者会見で、国が設置を検討している放射性物質を含む焼却灰や汚泥を保管する中間貯蔵施設について「具体的な話は何も聞いていない。設置場所も貯蔵物も決まってない。我々もどう対応していいか困っている」と述べ、国の方針に不満を表明した。
中間貯蔵施設を巡っては環境省の南川秀樹事務次官が先月末、茨城県を含む8都県に設置が必要との認識を示した。橋本知事は会見で、同省が来年度予算の概算要求で中間貯蔵施設の調査・検討整備事業費20億円を要求していることを指摘。「国の考えを確かめながら、県の対応を決めていきたい」と述べた。6日に郡和子内閣府政務官が来県し、汚泥焼却灰などが満杯に近い状態で下水処理場などに一時保管されている現状を視察することも明らかにした。
◇「脱原発」には慎重な見解示す
また橋本知事は、連合の古賀伸明会長が「脱原発」を表明したことについて「国民が納得した上で、原発依存をやめるのであればそちらにかじを切ればいいが、すぐは難しい」と述べ、慎重な見解を示した。その上で「脱原発は望ましいかもしれないが、産業や雇用の面で問題が出る。そういうことをトータルに考えた結論が必要だ」と述べた。【大久保陽一】
毎日新聞 2011年10月6日 地方版
茨城県にしては災難な話が続いていると思います。
しかし、放射性物質の拡散を防ぐためには、長距離を移動させるのは良い手段だとは思えません。
また、一ヶ所に集中的に保管できるとも思えません。
ただ、最大の問題が、政府の腰が定まってないことですね。
汚染に対して、どのように対処するのか、どう責任を持つのかをキッチリ出せれば動き出せると思うのですが、その責任を県に負わせようとしているから進まないように感じます。
出血にためらって手をこまねいていると、出血多量で死にますよ。