粉末除染、下旬に実施 金大教授が開発
【10月8日03時32分更新】
福島第1原発事故で放射性物質に汚染された福島県伊達市の土壌の除染作業に、金大医 薬保健研究域の太田富久教授らが開発したシステムが活用される。10月下旬から公共施 設のグラウンドで、約90トンの表土を除去し、放射性物質を取り除く。
除染作業が行われるのは、伊達市の小国ふれあいセンターのグラウンド。約3千平方メ ートルで、地表から3センチの土を除染する。同市の一部世帯は原発周辺の警戒区域、計 画的避難区域の外にあるものの、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」として特定 避難勧奨地点に指定されている。
太田教授らの研究チームは今春、水に溶けた放射性のヨウ素やセシウム、ストロンチウ ムなどを効率良くとらえて沈殿させる粉末を開発。この粉末で汚染土壌を洗浄して出る排 水を浄化する一連のシステムを構築し、7月から同県いわき市で実証実験を行ってきた。
今回の作業では、ゼネコンと共同開発した小型プラントを持ち込み、約1カ月間で除染を終える計画。太田教授は「作業を進めながら除染方法を検証し、他地域でも活用しても らえるようにしたい」と話した。
太田教授は8日に金沢市の県立音楽堂で開催される「防災・日本再生シンポジウム」で登壇し、汚染処理研究の現状や今後の見通しなどを紹介する。
なぜか政府や東電からは相手にされない金沢大学教授の除染システムの続報です。
注目していきたいですね。