こういうところは大好きなので、隅から隅まで見てしまいます。
ここをみて思ったのが、今日のガイドさんはここの展示の劣化コピーなのだということ。
暑い中、ご苦労なことではありましたが、見せる・聞かせるという点では、努力も工夫も少なく、また知識のウヤムヤなままに伝えています。
石見銀山が世界遺産に登録されたのの一つには、石見の銀が世界の銀の中でのかなりの割合を占めていたということですが、世界遺産センターの視点には「なぜ幕府が銀の生産を熱心に行ったのか」というのが欠けています。
銀というのは、金やダイヤモンドのような宝物という、来場者の思い込みを打ち消さないと、石見銀山の必要性というのも理解されづらいでしょう。
米を基準とした石高制という経済の中で、それを補完するための金や銀ということを触れないので伝わりづらいですね。
そこらへんも含めて観光客には不親切ですし、提示する側が努力や工夫が少ないと断じてしまうわけです。
ザックリと言ってしまって、石見銀山は世界遺産になってから自分たちの身勝手を観光客に押し付けていると思います。
面倒臭いし、分かりづらいので満足度が薄くなった。
まあ、自分たちも何を見せればよいのか分からないから、パンフも不案内だし、近隣の道の駅でのアナウンスも魅力的に感じないのだと思います。
また行くので、頑張ってください。