19日には肝臓の方の手術についての説明を受けたのですが、今日は本丸の胃の手術の説明。
最初の病院では、胃と肝臓に癌があるようなので、通常はこの場合には末期癌という説明を父と母が受けたのだそうです。
どうも様子がおかしいので、妻が母に詰め寄ったところ、末期癌を宣告され、大きな病院に転院することになったということが分かり、この奇妙な生活が始まることになりました。
仲の良い父ではないので、放っておいても良かったのですが、育ててもらった子としての感謝の気持ちは別。
転院した病院の告知に納得がいかないので、内科から外科に回される待ち時間のあいだに、勝手に癌センターへの転院の段取りを整えてしまい、ここに至っています。
珍しいパターンらしい。
肝臓の方は、胃から転移した癌ではほぼないらしい。
ということで、末期癌ではないので手術ができる。
また、肝臓については2泊3日の入院で細胞まで取ったにもかかわらず、陰の正体は不明。
肝細胞癌の疑いがあるものの、それに至るにはB型肝炎かC型肝炎か肝硬変が伴わなければならないのに、酒量と年齢から考えても肝臓は元気そのもの。
癌じゃないかもしれないけれども異物は異物なので、胃を取ってしまうのだからついでに取ってしまおうという事らしい。
ただ、説明を聞いて驚いたのが、胃の全摘を行う場合、腸を引っ張ってきて食道と繋げると思っていたのですが、十二指腸の部分は残すのだそうです。
つまり、胃を取り除いた後、十二指腸の入り口は塞ぎ、十二指腸と小腸を切り、小腸を引っ張りあげて食道と繋ぎ、また、十二指腸を改めて小腸の横部分に繋ぐのだそうです。
十二指腸を残すのは、十二指腸の入り口部分が肝臓やすい臓と繋がっていて、肝液やすい液が注がれるため、そこは残してバイパスとして使うらしい。
なんかの話で、胃を切り取っても再生するという話しを聞いていたので、そんなイメージを持っていたのですが、胃は再生することはないそうです。
つまりは、胃がなくなると胃液を分泌することがなくなるので、かなりな食事制限はそのためなのだそうです。
意外なのは、消化に良さそうなラーメンやソバも規制の対象なのだとか。
すすってしまうので、消化されないので悪いのだそうです。
よく噛むのなら食べてもいいけれども、それは胃のない生活に慣れてからが良いという話でした。
その他、いろいろな説明書をいただいて終了。
来月中旬という、予想外に早い手術になりました。
妻の手術をして思うのですが、大きな手術をするということは必ずリスクがある。
頭の中で想像していたこととは違う「予想外」なことがいっぱい出てくる。
私は、コトが終われば琵琶湖畔に戻ってしまいますが、そのあとの胃のない親父と付き合うのは母や弟。
そこのところが、当事者の父も、母も弟も理解しておらず、「任せておけばよい」という姿勢なので、私や妻がいろいろと病院と家族のあいだに入って通訳しているのですが、なんとも歯痒く、後々に危険を孕んでいるように感じてなりません。
結局は、翌日も私や妻が関東に居る間にやった方がいいと思い、手術の準備の買い出しに付き合うハメに。