荷物を片付けて、車でパンを食っていました。
そうしたら、1台の車がゲートの方に向かっていき、やがて私たちの停まっているところの前に停まりました。
年を取った男の人が降りてきて、タバコに火をつけたあとに私たちの車に近寄ってきます。
雰囲気としては日系アメリカ人という感じです。
助手席の方に来て「Can you speak English?」と言ってくるので、そんなタバコをふかしながらの男とは話したくないので思いっきり「No!」と言ったのですが、それでも今度は運転席の私の方にやってきます。
ここからは面倒くさいので日本語で書くと、要は「草津へはどう行けばいいのか?」と言っています。
とりあえず、タバコの煙が妻の方には行かないので、窓を開けて対応。
「ここは通れない。草津には数時間かかる。」というと、本当に「Oh!」という仕草をするんですね。
車に置いてある地図にルートを書いて渡そうと思い、マップと筆記具を探していると、今度は奥さんの方がやってきます。
奥さんは、男の人にはハングル、私たちには英語で話をしてくるので、ここで初めて韓国から来た方だと分かりました。
私に名前と書いた紙とスマホの画面を見せて「ここに連絡をして欲しい」と言ってきます。
腹をくくって、そこのホテルに連絡。
いきさつを話をして、ホテルなら横手山から草津までのおおよその時間を知っているのではないかと聞いてみると、わからないという。
草津でもあまり聞いたことのないホテルなので、そこら辺の対策はアマアマなのでしょう。
英語を喋れる従業員は居ないかと聞いても、電話口の向こうでドン引きされるので心配が募りますが、話しているうちに向こうも腹をくくったようで代わってくれということで、男の人と代わりました。
男の人が話しているあいだに、Googleマップで検索を掛けたのですが、草津までは1時間足らずと出るばかり。
Yahoo!カーナビで検索をすると志賀草津高原ルートを迂回するコースを示してくれます。
こっちなら3時間。
それを2人の方に見せたのですが、その頃というか、会話の最初の方からキャンセルの方向で話が進んでいたようです。
そのホテルに3泊する予定を2泊に変えたようで、「これから今日泊まるところを探す」といって下っていきました。
日本は観光立国なんて言っていますが、草津温泉でさえこの体たらくですから話にならないなぁと思います。
日本人だって志賀草津高原ルートがこの時期はまだ封鎖されているということを知らない人も多いのに、外国人にはハードルが高いでしょう。
こういうトラブルは全くなくはないだろうに、おおよその時間も知らないというのは困ったものです。
道の駅で、たまたま貰っていた地図もすべて日本語表記。
ゲートだって全て日本語です。
ものすごく感謝をされて降りて行かれましたが、日本は不親切だなぁという思いの方が強く、複雑でした。
私は基本的には「観光立国」には反対なんですが、やるんだったら、やりたい人たちがしっかりやれよ!と思います。
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