私、あぶら麩が大好きなんです。
宮城県北部の郷土食らしく、油で揚げたフランスパンのような独特の形状をしているお麩です。
私が好きなことを知っている祖母が、定期的に送ってくれたり、私が田舎に帰ると大量に持たせてくれました。
あぶら麩を作っている会社のうちの1つが「仙台麩」という名称で、4本パックを2本にしてパックスーパなどで販売するようになって広まってきたように思います。
しかし、あの原発事故以来、極力東北のものは食べなくなりました。
私のDNAに刻み込まれている、絶品の田舎の米さえお断りしているくらいですから、あぶら麩を断つのも5年を越えました。
でも、どうしても我慢できずに自作することを思いつきました。
ネットで探すと、レシピは以下の通り。
強力粉 150g
水 75cc
これにて、グルテンを作ります。
このグルテンの重さに対して、薄力粉60%と水30%を混ぜて揚げれば完成ということです。
まずは、ボールに強力粉と水を入れてこねます。
結果から言うと、水がやや少なかったように思います。
ともかくこねる。
こねた時間は5~7分くらい。
その後、ラップをして1時間ほど常温で放置しました。
1時間置いた生地をさらしに包み、ボールに水を入れてこねます。
水が濁って、グルテン以外のものが流れていきますが、驚くほど小さくなってしまいました。
最初の生地作りで水が足りなかったようで、結合が足りなかったのでしょう。
グルテンに薄力粉と水を入れてできたのがこれ。
なんともグニャグニャしてしまいました。
これを千切って油に投入するわけですが、ここにプランが足らなかったようです。
手間取っているうちに油の温度も下がってしまい、110℃というレシピに対して80℃強という低温になってしまいました。
それが原因かは分かりませんが、膨れていきません。
上の写真の時点で、フランスパン形状のものを作るのは諦めたのですが、揚げているものを見てもぎっしりと詰まっている感じでダメダメ感たっぷり。
もう1つの反省点が、鍋が小さかったですね。
キツネ色になるまで180℃くらいで揚げていきます。
本来なら、ここでフランスパンっぽいハードな皮ができるはずなのですが、中のフワフワ感が足りません。
完成。
味噌汁に入れて食べてみました。
やっぱりぎっしり詰まっている感じは、低温過ぎたせいでしょうか。
これは何度か作って精度を上げていく必要がありそうです。
とりあえずは、定番の味噌汁を作って放り込んでみる。
不味くはないんですが、特別に美味しいものでもない代物でした。
最近のコメント