ワックスをいろいろと試してみるのは楽しいですね。
もし子供の頃からスキーをやっていたら、きっと大学ではワックスの研究をしたんじゃないかと思うくらいです。いや、今でも宝くじでも当たったら、妻にお願いして大学に入って研究させてもらいたいくらいです!
結論から言うと、ワックスには「正しい」というものはないのでしょう。カッコ良く言えばその人なりの哲学。簡単に言ってしまえば自己満足なんではないかと思います。
ネタもないので、チマチマと私の自己満足の話なぞ…。
私のワックス道の原点は蔵王です。
樹氷嵐の吹き荒れる中を滑ると、酷いときにはおろし金で摺り下ろされたんじゃないかというくらい、顔に小さな傷がたくさんつきます。当時から比較的熱心にホットワックスを中心に掛けていたのですが、滑った後に手入れをしても保って3日。そのあとは滑走面がケバ立って来ます。
今から思えば、ワックスの浸透が弱かったのと、やっていたつもりでもブラシが足りなかったのでしょう。
蔵王の強酸性の温泉に入りながら、染みる顔からフッと思いました。
「雪の結晶が突き刺さるんだ…」
長野オリンピックの前年で、私たちの手元にも対日本の雪用ワックスとかで、フッ素入りのワックスをサービスで貰えたりするし始めた頃でした。
そこからが試行錯誤。
厳冬期には気を使わなくてよいのですが、私に時間ができる3月中旬は新雪・ザラメ・アイスバーンに黄砂と難しい要素がいっぱい。
春用のワックスにグラファイトを混ぜると良いとかシリコンを混ぜると良いとか、人から話を聞いては試してました。さすがに、当時はフッ素は高かったのでレジャースキーヤーには無理でしたが…。
あるとき、春の雪は柔らかいワックスよりも北海道などで使う硬いワックスの方が滑ると聞いて試してみると、確かに滑走面に汚れが付きづらく滑りやすい。しかも、数日の連戦でも比較的ケバ立ちが抑えられることが分かりました。
その発見以来、手を抜かずにできるだけ硬いワックスを入れることと、ケバ立ちを抑えるために板を徹底的に磨き上げること。最後に、TOKOから生塗りのフッ素配合ワックスが安価で出始めたのでそれを仕上げに塗ることに。
この頃から、格段にワックスの仕上げに対して満足感が得られるようになってきましたね♪
続きはそのうち…。
あとで、これからの春雪対策なんかも書こうと思ってます。