ご質問があったので、いくつかお答えします。
まずは、写真のナノワックスの使用感について。
2シーズン、春からゴールデンウィークにかけて使いました。
毎年、3月中旬は連戦に出かけるので、最長では10日連続で滑った年もあります。
ナノを使った年もそんな年でした。
連戦の時には、通常のブラシに加えてスピードブラシやファイバーテックなども持っていって、滑り終わったあとは1時間ほどかけてケバを寝かすことに時間を費やしています。
そのときに使えないかと思ったのです。
確かに簡単です。
クリーナーで板をキレイにしたあと、ベースを塗ってナイロンブラシ。
2・3度塗ると良いと書いてあります。
また、ワックスを塗ってから塗っても良いと書いてあります。
そして、最後に滑走ワックスの低温用or高温用を選んで塗れば完成です。
しかし、先述した通り板の滑走感はケバに左右されます。
説明書通りにベースワックスをすべて落としてナノを塗ったパターン、低温用までしっかりと塗り込んでベースを作った上にナノを塗ったパターンをもちろん試しました。
ナノのみは、やっぱりダメですね。
ケバ立つ板をスピードブラシやファイバーテックで磨くことにも限界があります。
それと比べれば、ベースをワックスで作った上にナノを塗った方が保ちます。
それでも2・3日持続するくらいで、やがてケバ立つことは避けられない。
ナノの厄介なところは、ナノの上からはワックスを受け付けないこと。
丁寧にしっかりとナノを落として、始めからベースを作り直さなければなりません。
つまり、塗ってあるナノを活かして滑走面を作るということは難しいのです。
それを考えてしまうと…。
年間10日くらいの滑走なら良いと思います。
シーズン前にチューンに出して、純パラでベースを作って、その上にナノ。
滑りに行くたびに塗り足して、シーズン終了(次のシーズン前)にまたチューンに出せば良いでしょう。
ただ、ヘビーユーザーには不向きです。
純パラでしっかりと作り上げましょう。
ちなみに、丁寧に板が作ってあれば滑走感はなかなかのもの。
液体ですので、固形よりもスプレーよりも浸透が期待できます。
また、ナノの上にワックスは意味がありませんが、ナノの上にノットを塗るのは効果があります。
滑走ワックス(AS)は低温用と高温用に分かれていますが、温度帯を間違えたときなどは、やっぱりノットで逃げるに限ります。
特性を理解した上で使えば、使いようがあると言えるでしょう。