今シーズンは、試乗会に使われた板を数本仕入れています。
実験その1として、去年の板と試乗板にはとくに下処理もせずにを同じようにワックスを入れてみました。
TOKOの黄×2、赤×2、青×2のみです。
たびたび書いていますが、蔵王の樹氷原コースは滑走感を測るのにはよい指標になると思います。
途中、かなりほぼ平坦な場所が続く地点があるので、ほとんどの人がそこで推進力を失って漕ぐことになります。
ユートピア第2までたどり着けば、そこからはまた斜度があるので、目標はそこになります。
元日は、試乗板。
ギリギリ突破しましたが、幾度も滑っているところですから、滑走感が落ちるのは明らかでした。
2日は去年までの板。
棒立ち状態で楽々突破。
滑走面が古いということもあるのでしょうが、それは去年までの板も同じ。
1日滑って滑走面を見れば一目瞭然でした。
去年までの板は、1日滑ってもノーメンテで明日も滑れそうな状態でしたが、試乗板の方はほんのわずかですがケバが立ってきているのが少し見えます。
前回、ワックスをしっかりと入れることが大事ということを書きましたが、塗りと同じくらい剥がし、とくにブラッシングも大事だといえると思っています。
なんたって、板の手入れのことを「板を磨く」というくらいですから、昔の人は上手く例えるものです。
最初の書き始めのときにも書きましたが、滑る板というのはワックスの成分云々より、しっかりとケバを抑えることだと思っています。
顕微鏡で確認でもすればよいのでしょうが、ブラッシングの効果のほどはわかりません。
が、ケバが寝るor抜けるのではないかと思っています。
ひと撫でよりも、ふた撫で。
ふた撫でよりも、み撫で…、と思いながらブラッシングをしています。
もっとも、手作業はカッパーブラシのみ。
せっかくホットワックスをしている人ならば、最大限の効果を上げるためにはスピードブラシを使った方が良いと思います。
スピードブラシは、前にも紹介しましたが充電式とコード式があります。
自分がどこで使うことが多いかで考えた方が良いでしょう。
ホームセンターで、どちらもだいたい1万円弱。
これに、ブラシと棒とカバーで2万5千円くらい。
結構な価格ですが、それに見合うだけの滑走感は得られると思います。
自分の板だけなら贅沢品かも知れませんが、妻や子供がいるならば、スピードブラシの早くて正確なブラッシングは大幅な時間短縮にもなるでしょう。
中には、剥がすのが面倒くさいと、ワックスを塗ったままに滑っている人もいるようです。
やったことはありませんが、トップシーズンではある程度いけるのかも知れません。(笑)
でも、暖かくなると、汚れを拾いまくってダメなんじゃないかと思います。
パラフィンワックスは、ワックスで滑るのではなく、滑走面で滑ると思っていた方が良いでしょう。
ブラシを掛けて掛けて、ワックスを落として磨いた方が滑ります。
また、ゴミも拾いづらくなります。
次回は、滑走面を剥くということについて書いてみようと思っています。