http://sky.geocities.jp/gere_mb0708/
現実逃避するぜよ。(笑)
事務作業はこじゃんと疲れるがぜよ。
ということで、家での事務仕事中は「龍馬伝三昧」です。
龍馬伝が1話追加されたら、ご飯5杯はいけますね。
新しい話を見て、前回の話を見て、新しい話を見てつながりをチェックして…、なんて感じで、ずーと「ぜよぜよ」流れてます。(笑)
さて、第10回は福山さんが覚悟を決めて挑んだ熱演でした。
風呂のシーンなど、やるな!41歳!って感じで大笑い。
が、私が注目していたのは、タケルの以蔵でした。
キャストの発表を聞いたとき、イケメン以蔵が大活躍なんて事態になるのではないかと心配していました。
最初数回は、自分のイメージと比べて、やっぱり前に以蔵が出ていて「あ~ぁ」と思っていたのですが、第9回と第10回のわずかなシーンですが良くなってきていますね。
岡田以蔵という人物は、武市半平太という勉強もスポーツも出来て人格者というスーパーガキ大将の足元にじゃれつく「子犬」という印象を持っています。
元々、下士の中でも身分が低く(江戸時代は、学校で習う「士農工商」などという単純なものではなく、士1つを取っても、その中にかなり複数の階級が作られていた)、運動神経はずば抜けているけど学問はまったくダメで、かなり早い段階から差別的な扱いを受けていたんじゃないかと思っています。
下士の中で、比較的身分の高い武市さんが相手にするから、周りも相手にしていたというところなんじゃないかと。
おそらく、「尊皇」や「攘夷」という言葉の意味さえも分かっていなかったかもしれません。
世間的にも武市半平太の評判は高かったので、「武市さんについていけば間違えない」という程度だったのではないでしょうか。
しかし、武市も武市なりに他の藩士たちと出会って挫折をし、時代のニューウェーブである「攘夷」を旗頭に成り上がりたいと思いを定めたわけですが、以蔵には何を言っているのかサッパリ分からない。
子犬の嗅覚で、ついていけないことを悟り始めるわけですね。
龍馬の言っていることは分かるので、自分を構ってくれる人格者である武市と、昔から評判の悪い龍馬のあいだで軸が左右に揺れ始めたのが第9回の描写なのでしょう。
そして第10回。
ついに以蔵は会合の席から外されて、見張り役に成り下がってしまいます。
タケルの「アホな子犬」っぷりが見事でした。
ほんのちょっとのシーンですが、あれから以蔵の転落が始まって「人切り以蔵」へと変貌する種が蒔かれたのだと思います。
だんだんと安心して見ることができるようになりました。(去年のトラウマがあるので…)
幕末の志士は写真が好きな人が多く、今でも貴重な資料となっています。
例えば、かなりの枚数のある龍馬の写真ですが、耳で判定すると何枚かが龍馬ではないということも言われていたりします。
平安末期から「似絵」というものが描かれ始め(代表的なのが源頼朝)ていますが、実はアレは○○などという話は尽きません。
また、秀吉や家康などと人物が特定できる絵でも、全くの別人のようなものも多いです。
そういう中で、写真があるというのは、その人物の人となりが分かって嬉しいものです。
しかし、岡田以蔵の写真は1枚も無いのだそうです。
せめて1枚の絵でも写真でも残っていれば、以蔵という謎の人物の解明に役立ったものを…。
でも、写真の無いことが、岡田以蔵の立ち位置を如実に現しているようにも感じます。
これから、武市と以蔵と土佐勤王党の悲劇の描かれ方にちょっと期待♪