「クラフティワックス研究所別館」
http://sky.geocities.jp/gere_mb0708/lab-index.html
今シーズンは、ひょんなことから転がり込んできたクラフティワックスを切っ掛けに、面白そうなので結局フルセット買い込んで、蔵王spや月山spまで買い込んでしまいました。(汗)
私は、ゲレンデに向かうときには、大きく分けて2パターンあります。
一つは、日帰り。
もう一つは、5~10日の長期遠征。
基本は、日帰りでも遠征でも、滑走感が一番信頼できることと、滑走面の手入れのためにホットワックスをしています。
しかし、長期遠征となると、滑走面へのワックスの補充と、滑走面への手入れを考えると、スプレーよりもペーストよりも、固形生塗りが一番良いので、去年まではTOKOの生塗りメインで使い続けていました。
私にとって、今のところ固形生塗りは不可欠です。
固形をいくつか試した結果として、TOKO生塗りが金額と性能を考えて一番気に入りました。
ワックス研究家でもワックスマニアでも無いので、探せばもっと良い物があるのかもしれませんが、フィーリングが合うということです。
しかし、お気に入りのTOKO生塗りでさえ、滑走面が荒れてくることによって発生するケバを抑えることは難しく、大量の黄砂への対応には不満がありました。
それで、ナノワックスやノットワックスなどとの併用をしていたわけです。
前置きが長くなりました。
クラフティワックスには、1種類でTOKO生塗りほどの総合的な滑走性能はないです。
しかし、それぞれの特性を掴んで使い分ければ、ケバを抑える力も黄砂への対応力も優れていると思います。(複数あるわけだから当たり前といえば当たり前)
来期はもう少し上手く使えると思いますし、もう少し可能性が引き出せるのではと思いますが、とりあえずの途中経過の感想です。
●クラフティZB-wh
新雪 ○ 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 △ 施工 ◎ 持ち ○(15km前後)
基本的な温度帯は設定されていますが、ZB白は低温でも人工雪・アイスバーン・春のザラメなどでも普通に走ります。
ナイターなどでは、少しワックスが落ちないと初中級者には怖いくらいかもしれません。
また、新雪は評価を少し落としています。
私が神経質なのかもしれませんが、新雪に対してはほんのわずかですが滑走感が悪い印象があります。
トップシーズンでの関東周辺では試していないので想像ですが、このワックスは栃木・群馬・八ヶ岳・諏訪などの古い雪・人工雪やアイスバーンのできやすいゲレンデに向いているワックスではないかと思います。
また、比較的水分の高く、雪の結晶が潰れがちな湯沢・六日町エリアなどでも使えるのではないかと予想しています。
それから、春スキーではZB白を最初に塗ってから他のものを塗ると、滑りもよく長持ちしました。
ベース的にも使えるワックスと言えるでしょう。
●クラフティZB-bl
新雪 ○ 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ○or△ 施工 ○ 持ち ◎(15~20km)
こうやって表してしまうとほとんど同じですね。(苦笑)
ZB青は、ZB白よりも硬く作られているので、当たり前に浸透しづらいですが、持ちは若干伸びます。
ZB白の浸透も捨てがたいのですが、関東周辺で春まで滑る人にとっては、ZB青の方が対応幅が広いのでお勧めできるでしょう。
クラフティの温度設定は、あまり気にしない方がいいかもしれません。(失礼)
しかし、滑りはじめる前にZB白を塗ってZB青を塗った方が、手間はかかると思いますが長持ちすると思います。
●クラフティZD-k
新雪 ◎ 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ○ 施工 ◎ 持ち ○(15km前後)
人工雪・アイスバーン・ザラメ・硫安に◎をつけていますが、むしろ走りすぎて初中級者には○や△を付ける方がいいかもしれません。
とりあえず、◎・○・△・×で評価してみようと思っていますが、無理がありますね。(苦笑)
堅さはZB白と同じ程度のように感じます。
滑走面が黒くなることが気にならなければ、値段が高い分だけ滑走性も上なオールマイティに近いワックスだと思います。
黄砂に関しては、○としているのは、過度な期待をするとガッカリするかもしれないからです。
黄砂に対して常にトップシーズンのような滑走性は望めません。
これは、どんなワックスでも当たり前だと思いますが、詰まるところでは詰まります。
比較的軽減されるかという程度の話です。
また、黄砂混じりの雪では、持ちも落ちます。
裏技としては、ZD-sを塗る前の下処理として使うとか、ZD-sを塗った上に軽く当てると滑走性が上がります。
●クラフティZD-s
新雪 ○(低温時不明) 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ◎ 施工 ◎ 持ち ○(10~20km)
とりあえず塗っておけばどこにでも行けます。
ノットの1.5倍程度の価格で量は2倍ですから、ノットよりもお得感があります。
そういう意味でも、ICI石井での取り扱いは嬉しいですね。
とりあえずは何でもかんでも◎が付いていますが、固形のワックスと比べると使用量は格段に増えますので、固形と比べれば不経済です。(笑)
また、液体は新雪には弱いので○にしていますが、滑走性が落ちるという意味より、持ちが悪いという意味です。
試していない超低温(-10度以下)では滑走性は落ちると想像しています。
ワックスの持ちに関しては雪の状態によって大きく差が出ます。
人工雪・アイスバーン・ザラメ・硫安などではもっと持つと思いますが、黄砂は当たり前ですが差があります。(超黄砂は考慮に入れず)
目安として10~20kmとしてますが、7kmくらいで塗り直したときもありますし、30kmくらい滑り続けたときもあります。(もちろん初速よりは落ちています)
それから、ZD-sの滑走成分のためか、蓋が緩みやすいです。
私は、ビニールに入れて持ち歩いていますが、漏れは防げません。
これは何とかして欲しいですね。
施工に◎が付いていますが、固形の◎とは意味合いが違います。
固形と比較するなら、◎◎◎くらいにしないと釣り合いがとれないでしょう。(笑)
コルクやブラッシングが必要というのは、簡単とは言い難いでしょう。
慣れれば楽なんですけどね。
●クラフティZB-gr
新雪 ? 人工雪 ?(たぶん◎) アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ○? 施工 △(ある意味◎) 持ち 保留
トップシーズンの志賀や会津高原などの新雪で試したいところですが、なんせ手に入れたのがやや暖かくなってきてしまっていたので不明なところが多いです。
感覚的に、新雪が豊富な北海道にフッ素は要らないんじゃないかと思います。
そこらへんの工夫はもちろんされていると思うのですが、どうなんだろう?
固形生塗りに関しては、極端に硬いか、柔らかいかで良いのではないかというのが私の考えです。
滑走面にワックスが不足してきた場合にはZB白のような柔らかいワックスが必要ですが、ワックスが抜ける前の手入れなら、塗りすぎないZB緑のようなワックスの方が、むしろ慣れていない人も扱いやすいのではないかとも思います。
固形生塗りは(ワックスはすべてですが)塗りすぎてはいけないです。
滑走面にワックスがかすかに付いた程度で十分。
「塗る」というより「あてる」くらいの感覚で良いと思います。
その方がコルクやブラッシングも簡単で済みますし。
そういう意味では、ZB緑は理想的な量が塗れると思います。
最後に、固形用のケースについてです。
大変格好良いのですが、長い目で見るとケース内でカタカタとぶつかってしまい、徐々に削れたり割れたりしてしまいます。
固形が割れるのは宿命で、TOKOやHOLの固形も最後まで完走しきったことはありませんのである程度はあきらめましょう。
クラフティは、形状的に割れづらいですが、プラスチックケースが仇になって削れてしまいます。
ケースの中にスポンジを入れて持ち歩いた方が良いと思います。
今シーズンは、ひょんなことから転がり込んできたクラフティワックスを切っ掛けに、面白そうなので結局フルセット買い込んで、蔵王spや月山spまで買い込んでしまいました。(汗)
私は、ゲレンデに向かうときには、大きく分けて2パターンあります。
一つは、日帰り。
もう一つは、5~10日の長期遠征。
基本は、日帰りでも遠征でも、滑走感が一番信頼できることと、滑走面の手入れのためにホットワックスをしています。
しかし、長期遠征となると、滑走面へのワックスの補充と、滑走面への手入れを考えると、スプレーよりもペーストよりも、固形生塗りが一番良いので、去年まではTOKOの生塗りメインで使い続けていました。
私にとって、今のところ固形生塗りは不可欠です。
固形をいくつか試した結果として、TOKO生塗りが金額と性能を考えて一番気に入りました。
ワックス研究家でもワックスマニアでも無いので、探せばもっと良い物があるのかもしれませんが、フィーリングが合うということです。
しかし、お気に入りのTOKO生塗りでさえ、滑走面が荒れてくることによって発生するケバを抑えることは難しく、大量の黄砂への対応には不満がありました。
それで、ナノワックスやノットワックスなどとの併用をしていたわけです。
前置きが長くなりました。
クラフティワックスには、1種類でTOKO生塗りほどの総合的な滑走性能はないです。
しかし、それぞれの特性を掴んで使い分ければ、ケバを抑える力も黄砂への対応力も優れていると思います。(複数あるわけだから当たり前といえば当たり前)
来期はもう少し上手く使えると思いますし、もう少し可能性が引き出せるのではと思いますが、とりあえずの途中経過の感想です。
●クラフティZB-wh
新雪 ○ 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 △ 施工 ◎ 持ち ○(15km前後)
基本的な温度帯は設定されていますが、ZB白は低温でも人工雪・アイスバーン・春のザラメなどでも普通に走ります。
ナイターなどでは、少しワックスが落ちないと初中級者には怖いくらいかもしれません。
また、新雪は評価を少し落としています。
私が神経質なのかもしれませんが、新雪に対してはほんのわずかですが滑走感が悪い印象があります。
トップシーズンでの関東周辺では試していないので想像ですが、このワックスは栃木・群馬・八ヶ岳・諏訪などの古い雪・人工雪やアイスバーンのできやすいゲレンデに向いているワックスではないかと思います。
また、比較的水分の高く、雪の結晶が潰れがちな湯沢・六日町エリアなどでも使えるのではないかと予想しています。
それから、春スキーではZB白を最初に塗ってから他のものを塗ると、滑りもよく長持ちしました。
ベース的にも使えるワックスと言えるでしょう。
●クラフティZB-bl
新雪 ○ 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ○or△ 施工 ○ 持ち ◎(15~20km)
こうやって表してしまうとほとんど同じですね。(苦笑)
ZB青は、ZB白よりも硬く作られているので、当たり前に浸透しづらいですが、持ちは若干伸びます。
ZB白の浸透も捨てがたいのですが、関東周辺で春まで滑る人にとっては、ZB青の方が対応幅が広いのでお勧めできるでしょう。
クラフティの温度設定は、あまり気にしない方がいいかもしれません。(失礼)
しかし、滑りはじめる前にZB白を塗ってZB青を塗った方が、手間はかかると思いますが長持ちすると思います。
●クラフティZD-k
新雪 ◎ 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ○ 施工 ◎ 持ち ○(15km前後)
人工雪・アイスバーン・ザラメ・硫安に◎をつけていますが、むしろ走りすぎて初中級者には○や△を付ける方がいいかもしれません。
とりあえず、◎・○・△・×で評価してみようと思っていますが、無理がありますね。(苦笑)
堅さはZB白と同じ程度のように感じます。
滑走面が黒くなることが気にならなければ、値段が高い分だけ滑走性も上なオールマイティに近いワックスだと思います。
黄砂に関しては、○としているのは、過度な期待をするとガッカリするかもしれないからです。
黄砂に対して常にトップシーズンのような滑走性は望めません。
これは、どんなワックスでも当たり前だと思いますが、詰まるところでは詰まります。
比較的軽減されるかという程度の話です。
また、黄砂混じりの雪では、持ちも落ちます。
裏技としては、ZD-sを塗る前の下処理として使うとか、ZD-sを塗った上に軽く当てると滑走性が上がります。
●クラフティZD-s
新雪 ○(低温時不明) 人工雪 ◎ アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ◎ 施工 ◎ 持ち ○(10~20km)
とりあえず塗っておけばどこにでも行けます。
ノットの1.5倍程度の価格で量は2倍ですから、ノットよりもお得感があります。
そういう意味でも、ICI石井での取り扱いは嬉しいですね。
とりあえずは何でもかんでも◎が付いていますが、固形のワックスと比べると使用量は格段に増えますので、固形と比べれば不経済です。(笑)
また、液体は新雪には弱いので○にしていますが、滑走性が落ちるという意味より、持ちが悪いという意味です。
試していない超低温(-10度以下)では滑走性は落ちると想像しています。
ワックスの持ちに関しては雪の状態によって大きく差が出ます。
人工雪・アイスバーン・ザラメ・硫安などではもっと持つと思いますが、黄砂は当たり前ですが差があります。(超黄砂は考慮に入れず)
目安として10~20kmとしてますが、7kmくらいで塗り直したときもありますし、30kmくらい滑り続けたときもあります。(もちろん初速よりは落ちています)
それから、ZD-sの滑走成分のためか、蓋が緩みやすいです。
私は、ビニールに入れて持ち歩いていますが、漏れは防げません。
これは何とかして欲しいですね。
施工に◎が付いていますが、固形の◎とは意味合いが違います。
固形と比較するなら、◎◎◎くらいにしないと釣り合いがとれないでしょう。(笑)
コルクやブラッシングが必要というのは、簡単とは言い難いでしょう。
慣れれば楽なんですけどね。
●クラフティZB-gr
新雪 ? 人工雪 ?(たぶん◎) アイスバーン ◎ ザラメ ◎
硫安◎ 黄砂 ○? 施工 △(ある意味◎) 持ち 保留
トップシーズンの志賀や会津高原などの新雪で試したいところですが、なんせ手に入れたのがやや暖かくなってきてしまっていたので不明なところが多いです。
感覚的に、新雪が豊富な北海道にフッ素は要らないんじゃないかと思います。
そこらへんの工夫はもちろんされていると思うのですが、どうなんだろう?
固形生塗りに関しては、極端に硬いか、柔らかいかで良いのではないかというのが私の考えです。
滑走面にワックスが不足してきた場合にはZB白のような柔らかいワックスが必要ですが、ワックスが抜ける前の手入れなら、塗りすぎないZB緑のようなワックスの方が、むしろ慣れていない人も扱いやすいのではないかとも思います。
固形生塗りは(ワックスはすべてですが)塗りすぎてはいけないです。
滑走面にワックスがかすかに付いた程度で十分。
「塗る」というより「あてる」くらいの感覚で良いと思います。
その方がコルクやブラッシングも簡単で済みますし。
そういう意味では、ZB緑は理想的な量が塗れると思います。
最後に、固形用のケースについてです。
大変格好良いのですが、長い目で見るとケース内でカタカタとぶつかってしまい、徐々に削れたり割れたりしてしまいます。
固形が割れるのは宿命で、TOKOやHOLの固形も最後まで完走しきったことはありませんのである程度はあきらめましょう。
クラフティは、形状的に割れづらいですが、プラスチックケースが仇になって削れてしまいます。
ケースの中にスポンジを入れて持ち歩いた方が良いと思います。