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佐藤健は目がいいですね。
今回、恋人のなつに「一緒に逃げよう」といって断られたときの、絶望へと変わる目の色の変化が秀逸でした。
役作りで本当に食事量を落としているのかもしれませんが、顔全体から目の占める割合が大きいのが、以蔵の“飢え”をうまく表現していますね。
また、結構落としている人も多いかもしれませんが、「恐ろしい強いやつが・・・一言も発しない」という以蔵の台詞は唸らされました。
池田屋事件前の新撰組は、この時期はメジャーじゃないんですね。
もともと深く考えたりするのが苦手ということや、さらには逃亡中で情報不足ということもあるということも意味しているように感じます。
「新撰組」という言葉を入れないことによって、かなりリアルになっています。
また、なつに「おまんしかおらんじゃき」と告白しておきながら、龍馬と会ったときに「武市先生と会いたい」と叫ぶ台詞も、幕末のにおける岡田以蔵という存在の悲しさをリアルに表現できているように思います。
・・・実際には、人殺しを「楽しんでいるのでは?」と思えるフシもあるのですが。
ただねぇ、以蔵はこれで捕らえられてしまったので、これから先の殺陣はなし。
岡田以蔵像は不明な部分が多いのですが、仲間からも疎まれていたことと、剣の腕はかなりのものだったことは確実だったようです。
物語などでは、我流で天賦の才があったかのように描かれることが多いですが、正規の剣術を学んでいます。
もう少し殺陣での見所が欲しかったですね。
冒頭でも這いずり回るだけ。
意図的に、低い位置から切り上げる剣術にしているせいもあるのでしょうが・・・。
さすが歴代ライダーと思わせるスピード感がありましたが、ワーワー叫ぶだけなのはなんとも。
後半の土佐藩の捕り方に囲まれるあたりで一瞬だけ見せ場がありましたが、殺陣よりも捕らえられ方に重点がおかれてしまいましたね。
無念です。
今回楽しみにしていた新撰組ですが、原田近藤の刀の抜き方の早さはなかなかのものだったと思いますよ。
近藤勇が館主となる天然理心流は複合剣術で、剣術・居合い・棒術・柔術などを総合的に教えています。
龍馬の剣を居合い抜きで受けるあたりも痺れました。
龍馬も龍馬で、以蔵を逃がすために引いて時間稼ぎをするわけですが、スダレで近藤の司会を奪った瞬間に上段から斬りつけるあたりがなかなか。
見応えのある男祭りでした。
ただね、むりやり龍馬を絡ませようとなんとも・・・。
別な回でお龍のことでも書きますが、上手くまとめていてサッと見る分には面白かったです。
しかし、じっくり見ちゃうと「何もそこまで・・・」と思ってしまいます。
主役だから、それなりに出番を作らなきゃいけないんでしょうけどね。
あと、武市がらみのシーンはなんとも・・・。
天井から逃げられるでしょ。(笑)
雨風が防げないでしょ。(笑)
投獄されたあと、約2年も牢獄にいるわけだし。
絵として光と陰がキレイですけどね。
それから、福山さん疲れてない?
拘束時間が長いからでしょうか。
最近、龍馬さんは老けたなぁ~って感じがします。(苦笑)