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今週は、アバンからやってくれましたねぇ。
先週の池田屋事件では、新選組が刀を振り回すシーンはすべてカット。
階段を上がってきて、応対に出た武士がふすまの陰で切られ、会合に出ていたメンバーが騒然としたところでフェードアウト。
あとは、仕事を終えた血まみれの新選組が沖田君の鼻歌にのって帰還するところに飛ぶので、思いっきり肩すかしを食らった反面、あえて美味しい池田屋をカットした脚本・演出には驚いたものです。
ですから、アバンで放送しなかった殺陣や亀弥太が逃げ出す場面などが放送されて二度ビックリ。
今回の大河のスタッフは、こういうところの計算がかなり上手で、二度・三度と驚かされますね。
しかしまぁ、今回最後まで見ていて「龍馬はまだこんなことをやっているの?」感が強いですね…。
「亀弥太は幼なじみ…」とか「亀弥太の亡骸を放っては…」などと、今回はかなり望月亀弥太に執着していますが、だったら、なんで前半で龍馬と絡ませたり人物描写をしっかりやっていなかったかとつくづく。
死んじゃってから「友が!友が!」は唐突だし、収二郎の辺りから「彼らの死を受け止めて、出来ることをきっちりやるしかない」という主旨のことを、いろんな人から何度も何度も言われているのにまだ引きずるのかって気分です。
あと、同じく土佐藩で、池田屋に遭遇した北添佶摩は完全にスルーなんですね。
海軍繰練所にも居たのに。(血判書の中に名前だけはありました)
分かりやすいと言えば分かりやすいのかもしれませんが、昔の大河はともかく実在した人物がゴチャゴチャ出てきていて、それはそれで好きなんですけどね。
それにしても、今回は新たな伏線張りや伏線の回収ばかりで、ストーリー的にはホンのちょっとしか進んでいないので、龍馬の場面や弥太郎の場面はしんどいです。
半平太と以蔵は、ヒゲ面の頭モチャモチャで汚らしいし、半平太の妻の冨さんの場面だけがホッとします。
武市夫婦は不幸に向かって一直線なわけですが、奥貫薫さんの幸薄そうな雰囲気が、画面からなかなか目を離させません。
蛍もなかなか美しかったです。
ただ「愛の蛍」はやめて欲しかったですね。
「愛」と付くだけで、去年の悪夢を思い出してしまってかなり身構えてしまいます。(苦笑)