清風亭の対決（龍馬伝 第４０回）

今回なにがビックリしたって、龍馬伝紀行で出てきた清風亭跡地。
長崎に行ったときに停めた駐車場じゃないですか！！！
いやぁ～ビックリ！ビックリ！
ちなみに、つい最近まで、清風亭の場所は特定できてなかったそうですね。

ということで、１８分の長回しで撮影したという、坂本龍馬ＶＳ後藤象二郎の清風亭の対決。
先々週から、龍馬伝は「雰囲気大河」と決めてしまったので、とりあえず頭を空っぽにして見ると、緊迫感のある迫力ある画面でした。
迫力のある画面でした。
迫力のある画面でした。

そりゃさぁ、龍馬と象二郎のあいだにあれだけ刀が並んでいたらムダに迫力満点でしょうよ。
でも
(-_-；)(；-_-)　ナイナイ（苦笑）
龍馬伝の武士は安易に刀を抜きすぎ。
刀を抜いても、斬るわけじゃなし、威嚇になってるわけでもなし。
あんな近くで抜きあったら、うっかり斬ったり斬られちゃったりするでしょ。
抜いたところで画面を現実離れさせるばかり。
ただの賑やかしですな。

アホらし

土佐藩が再び歴史の表舞台に躍り出る会談であり、龍馬的にはいよいよ海援隊が誕生する会談なんだから、もうちょっと落ち着いた雰囲気にしても良かったんじゃないでしょうか？
あんだけワーワー言い合ってたら、頭に血が上ってお互いになにを言いたいのかも分からんでしょう。
第１話「上士と下士」のタイトルで、土佐藩の分裂が描かれていたのが、ここに来て「シェイクハンド」することになる流れは良かったですが、それを生かすためにも落ち着いた雰囲気が欲しかったと思います。
あと、シェイクハンドは龍馬と象二郎だけで良かったんじゃ・・・。
ちょっとアイディアに溺れた気がします。

アホらしといえば、弥太郎とお元の場面。
漁師の娘で、母は早く死んで、父に売られてヨヨイのヨイ。
なんてベタな・・・。
香川照之氏と蒼井優さんの演技力で、なんとなく意味のあるかのような場面に見えましたが、清風亭対談に史実通りにお元を引っ張り出すにしても、あまりにも弥太郎とお元の関係が短すぎるので接点を増やすためだけに感じました。
しかも、たいして会ったこともない客に自分の過去をペラペラ喋るナンバーワン芸子ってどうですか？
お元もずいぶんと安っぽくなっちまったなぁという印象。
ただ蒼井優さんは、ちょっと優等生っぽいイメージから、「うぬぼれ刑事」も含めて芸の幅が広がってきて、これから悪女役が増えそうですね。
昭和や時代劇が似合う女性なので、がんばって欲しいです。

話しは後藤象二郎に戻ります。
青木崇高さんは「銀色のシーズン」の次郎だったはずなのに、もはや風格といい全くの別人！
なんたって、後藤象二郎の大物感を出すために、牛丼とビールで１０ｋｇも体重を増やしたそうです。
こういう話を聞くと、嬉しくなりますねぇ。
正直、「銀色のシーズン」の神沼次郎くんは「川に夢中」とか言われても
(-_-；)(；-_-)　ナイナイ
って感じで、浮世離れした「れでぃごぉぉぉぉ」の印象しか無いんですね。（というか、銀色のシーズン自体が浮世離れ）
スキーもそんなに励んでいないのか、それとも才能に恵まれなかったのか、一番吹き替えの人との落差が大きかったように感じました。

それが、龍馬伝ではすっかり開眼！という感じで化けましたね。
全ては脚本と演出の問題だと思うのですが、痛々しくって見てられない人も多い中、青木後藤は画面に出てくると目が離せない感じになってきました。（チリチリもみ上げのせいだろうか）
大河ドラマの面白さは、１年間に渡って人間の成長を描く中で、主役や脇役の人たちが役者として成長するところを見ることができることでしょう。
せっかくの役を生かせない役者（カネツグのお友達とか）が多い中で、役を演じることによって成長・開眼する役者さんを見ることができるのが、大河の一つの醍醐味ではないでしょうか。
会談の最後を締めくくる「ええよ」もいい味でした。

今回もグチグチ言ってしまいましたが、清風亭の会談シーンのクソ五月蠅さを除けば、今回もまあまあ良い回だったんじゃないかと思います。
天之逆鉾や労咳無双などとマヌケな場面でぶち壊しだったのと比べて、細かな場面がテンポ良く切り替わって、２度３度と見なければ、トンデモシーンが無いだけ安心できました。

個人的に好きなのは、弥太郎とお元のところにやってくる龍馬ですね。
おそらく、多くの人が望んでいる龍馬像ではないでしょうか。
ああいう人を驚かす飄々とした軽さというのは、龍馬ならでは。
あんな龍馬を前面に出し続けていてくれたらと、つくづく思います。
あと、弥太郎の二度見もなかなかです。（笑）

ところで、今回の画像の中に四神（玄武・朱雀・白虎・青龍）が仕込まれていたのは、のちのち意味があるのでしょうか？
場面としては、木戸さんが持ってきたスッポン。
小曽根邸内の赤いインコ。
後藤象二郎と対比された虎の掛け軸。
清風邸の会談場所の龍の掛け軸と青海波。
こういう仕掛けは楽しみです。

アバンのお龍の射撃。
ＳＰ公開記念ですかね。
こういう仕掛けはガッカリです。