今のところのワックスの考え方にについて書いておきます。
なんどか書いていますが、
ワックスで滑っているワケじゃない!
というのが私の考えです。
だって、ワックスで滑っているならホットワックスをしてそのまま滑ればいいワケで、剥がす必要がない。
滑走面の上にパラフィンをてんこ盛りに塗りたくって滑るのが最強ということになってしまうわけです。
フッ素で滑ると思うのなら、低フッ素や高フッ素含有パラフィンを盛り付けても良い訳です。
(実際にそのようにしている人もいますし、それで満足ならそれでも良いと思います)
しかし、パラフィンやフッ素でももちろん滑走性はありますが、塗って剥がした状態より落ちるのも事実。
ですから、ワックスはあくまで滑走を高めるための補助的なものでしかないと考えています。
多くは不用。
メーカーサイトによっては、1種類のワックスを何十回も塗り、それを数種類おこなうことを推奨しているところもあります。
私は、無意味ではないと思っています。
1点目は、やらないよりはやった方が滑走面にワックスが定着しやすい環境が出来るのではないかということ。
しかし、それとは別に、掛けた時間に見合う効果があるかは疑問です。
アイロンへの不安もありますしね。
ペネトレーションヒーターやVサーモでザクッとやってしまった方が効率が良いと思います。
それ故に私はペネトレーションヒーターを買ってしまった訳です。
2点目は、剥がし・ブラッシングをすることによって滑走面を均す効果があるということ。
滑る板というのは、ワックスが塗られているということよりも、良く均された滑走面が作られていることではないかと言うことを前々から書いています。
ワックスを塗るという行為は、塗るよりも大切なことは剥がす。
板は磨くものなのです。
ただ、これも1回のホットワックスを剥がすときに、意識して多めにブラッシングを掛ければ済む話。
それ故にスピードブラシを使っている訳です。
もっとも、ブログを見ていただいても分かるように、私は仕事の都合でまとまった休みしか取れません。
ホットワックスが出来ない状態で、同じ板で滑り続けなければならない事情があります。
どんなに頑張ったところで、滑走面が徐々に劣化していくことは避けられません。
それに対処する方法として、ワックスを塗り重ね、剥がし、ブラッシングをすることによって板を作り上げているのです。
こんな思いでやり続けていると、普通に滑走するだけなら、ただのパラフィンだけでかなり走る板は作れると思います。
しかし、そんなに数多く行かないのであれば、こんな方法も不用。
ホットワックスをしてビシッと雪温・雪質と合ったときの気持ちよさからは少し落ちますが、最近は簡易ワックスの性能も高くなっていますから、固形やペースト・スプレーなどでも充分だと思います。
シーズン終わりにチューンナップで滑走面をキレイにして、シーズン中は簡易ワックスとリムーバーでも10日程度なら充分ではないでしょうか。
きっと、高額なワックスを使えばもっと滑るのかもしれません。
要はどこで妥協できるかということじゃないでしょうか。
ワックスなんてそんなものだと思います。