規制値超 なぜコウナゴだけ?
4月7日(木)0時27分配信
フランスの大学がIAEA(国際原子力機関)の要請に応じて作った海での放射性物質の拡散のモデル。計算されているのは3月16日から4月6日まで。この間、放射性物質は、北は仙台湾から南は平潟港がある北茨城市付近まで広がったと推定されています。
確かに平潟港で水揚げされたコウナゴから暫定規制値を上回る放射性物質が検出されました。ところが、同じ日に近くの港で採取されたヒラメやアンコウ、それにアイナメは、いずれも規制値を下回っています。いったい何が違うのでしょうか。実は、コウナゴが浅い海域を好むのに対して、ほかの魚は海底に生息しています。
「これは私の推測なのですが、原子炉から汚染水が出てくるが、かなり熱を持ってるだろうと。海水に排水された時点で温かいので、海水よりも上にある。そこにコウナゴがいるのではないか」(慶應義塾大学名誉教授 久保敦司医学博士)
風評被害を防ごうと、茨城県、千葉県は海産物のサンプリング検査を行っていて、今のところ、コウナゴ以外から暫定規制値を上回る値は検出されていないということです。(06日23:11)
仕方なく漏れていた高濃度汚染水には文句が言われなかったのに、その高濃度汚染水の流出を防ぐために低濃度汚染水を意図的に流したら国内外からタコ殴り状態というのも分からないのですが…。
ともかく、原発事故で初めての海洋汚染をしてしまったという事実は許されることではありません。
この海洋汚染についてですが、これもいろいろと杜撰ではないかと感じています。
まずは、IAEAの要請によってフランスの大学が放射性物質の拡散モデルを作ったと言うことです。
【フランスの海洋汚染シミュレーション】
おフランスに頼まなくても、日本にもそのような機関はあるんですけどね。
【海洋研究開発機構 Forcast Ocean Plus】
そこでこんなものが作られています。
【JCOPE2】
ザッと見ただけでも、充分に放射性物質の拡散モデルが作れるように思えるんですが。
SPEEDIみたいに、無いものとして隠しておきたいんでしょうか?
散々税金を投入して開発したものは、このときに活用すべきなんじゃないでしょうか?
話はコウナゴについてですが、茨城県北茨城市の近海で、1日に採取されたものに1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素、4日に採取されたものに526ベクレルの放射性セシウムが検出されたそうです。
簡単に言ってしまえば、放出された水が温かいので汚染水は海面近くにあり、そこにコウナゴがいたということを言いたいのでしょう。
だから、コウナゴだけが汚染されたと。
世界から非難を浴びた低濃度汚染水はともかく、高濃度汚染水についてはプルトニウムやストロンチウムを始めさまざまな核種が混ざっているようです。
プルトニウムは重金属だから遠くに飛ばないんでしたっけ?
それなら、第1原発の沖合の底はプルトニウムまみれってことになりませんか?
何度も言いますが、
プルトニウムの簡易測定器は無い!
つまり、海底に生息しているヒラメ・アンコウ・カニ・エビ等々は、いくら測定しても数値として表れないということではないですか?
詳しい人がいたら、そこらへんを教えて欲しいものです。
本当に福島や茨城などを含めた隣県の農産物や海産物を売りたいのなら、他の核種も調べてきちんと公表すべきです。
「ただちに・・・」なんてウソ臭い発表ばかりしているから売れないんだって。
政治家と官僚と東電は、近所のスーパーやコンビニに行ってみなさい。
マスコミとつるんで、さも風評被害を吹き飛ばそうと、いろいろな人が福島やその隣県産のものを買っていると流していますが、産地のはっきりしない弁当が山積みで売れ残っているから。
あんたらがやってることはポーズ。
風評被害を起こさないように努力したっていうポーズ。
でも、放射性ヨウ素と放射性セシウムしか公表しないんでしょ?
公式記録を平然と書き換える政府に何を言ってもムダなのでしょうが、原子炉以外の場所の熱源とかもゴソゴソ埋めてないでキッチリと公表しなよ。
ヤバい状況も含めて国民に公表して、その上での復興策を定めるべき。
外国からさえも「情報を出せ」と言われているから疑心暗鬼になって、売れるものも売れないんだって。
必要なのは、きちんとした情報と、被害を受ける人たちへの補償。
国民が居なくなって、政治家は何を統治するの?
国民が居なくなって、東電はどこに送電するの?