柏崎刈羽原発に防潮堤設置へ 「15メートルの津波に対応」
2011.4.21 23:45
東京電力は21日、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)に、約15メートルの津波に耐えられる防潮堤を平成25年までに設置すると発表した。福島第1、第2原発に最大14~15メートルの津波が押し寄せたことへの対応。大震災前は3・3メートルの津波を想定していた。
また、緊急時に原子炉や使用済み燃料プールの冷却水として使用する貯水池、水素の滞留による爆発を防ぐための原子炉建屋の天井部分への排出口の設置など、電源喪失時の安全対策を実施することも明らかにした。
東電はすでに、応急対策として、各号機の原子炉建屋や海水熱交換器建屋に海水が浸入するのを防ぐため、扉や配管の隙間を止水材で目張り。海抜約5メートルの1~4号機の原子炉建屋には、防潮壁設置も決め、10メートルの津波に耐えられるとしていた。
刈羽原発についてはまた改めて書きたいと思いますが、今回言いたいのは順序が違うということ。
頼もしくも、東電社長が残りを動かすと言ったときに、真っ先に所長が反対、次いで新潟県知事が反対を申し出てくれましたが、現在停止中の3基は、新潟県知事が発言したとおりに国の「安全基準」を改めたあとの話。
ましてや、堤防建設にかかるお金っていくらかかるの?
原発でこれだけの混乱を引き起こしておきながら、それによって家を失い、職を失い、何もかも無くなった人たちへの補償の話も始まっていないというのに、原発を動かす準備を勧めるとは厚顔無恥。
世間で言われているような東電社員の懐については何も言うつもりはない。
しかし、6月分について関電は40円程度の値上げなのに、東電は80円の値上げというのは、これでは納得いかない。
値上げは、原発の処理代か?避難している人たちへの補償金か?
一歩譲ってそれならいい。
でも、堤防代なら払いたくない!