サクサクと事実だけを書くと、国民には公開されていなかったSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)のデータは、IAEAを通じて欧米に公開されていたと枝野官房長官が白状しましたね。
前に紹介したオーストリアやドイツの放射能拡散予測ですが、情報の出所が気象庁だったんです。
そこらへんも含めて、【ここ】が充実しているのでチェックしておくと便利だと思います。
さて、今週は日本にとっては厳しい週となるようです。
福島から出た放射能は南に流れ、その後西に流れていくのですが、偏西風の影響によって反転し、北海道まで日本全土をくまなく流れるようです。
しかも、週末は雨です…。
今回の福島原発の事故については、15日が一つのポイントになっているようです。
12日からの1号機・3号機の水素爆発に続き、15日にはドライベントが行われています。
これは、静岡県の白羽小学校に設置されているモニタリングポストのデータです。
※3月31日より、宇宙線寄与分を除いたので数値が下がっています。
【静岡県環境放射線監視センター 白羽小学校モニタリングステーション時系列グラフ】
15日にドライベントの影響が出ているのが見て取れると思います。
数値が上がっているのは、21・22日の北風と雨の影響です。
飲料水のベクレル値が大きく上がって大騒ぎになった日と言えば、思い出すと思います。
今週末は、あの状況と似たような状況が訪れる可能性が高いということです。
一つ着目している点は数値です。
爆発もドライベントも行われていない状況で、どれくらい私たちの生活に影響が出てくるのかということが気にかかることです。
各国の科学者たちにだいぶ丸裸にされつつある炉の状況ですが、降水後の汚染された数値はポイントです。
さて、今回は日本中に放射能の黒い雨が降るわけですが、日本の農業にも厳しいことになりそうです。
筑波大学元教授・植物遺伝育種学の生井兵治先生がこのような提案をしています。
私の勝手な要約ですが、
農作物が売れないからといって、鋤こみを行わない。
さらに、農作物を抜かない。
とくに葉物野菜は、土地の汚染を防いでくれる効果もあると言っています。
また、地面に根付いた根は、土地に落ちた放射能物質を吸ってくれる効果も期待できます。(ファイトレメディエーション)
今はつらくとも、日本の土地を守りましょう!
※追記
各国の放射能拡散予測データは、ある程度推定に基づいているものもあるそうです。
また、いま放出されているような量でしたら、21日のような酷い状況にはならないようです。